伊藤 嘉昭(いとう よしあき、1930年3月30日 - 2015年5月15日)は、日本の生物学者。名古屋大学名誉教授。専門は昆虫学、進化生物学、生態学。寺本英と共に日本に社会生物学/行動生態学を導入し、日本の生態学と動物学を発展させた。 経歴[編集] 東京生まれ。1950年に東京農林専門学校(現・東京農工大学)を卒業し農林省に入省する。農林省農業技術研究所、沖縄県農業試験場勤務。1950年代は日本共産党に接近し、民主主義科学者協会(民科)の雑誌などにしばしば寄稿するなど民科系科学者の有力な論客だった。一方で、民科生物学部会で主流を占めたルイセンコ遺伝学やヤロビ農法からは距離を置く独自の立場を取っていた。 1952年に血のメーデー事件に参加した際、警官隊との衝突で負傷し逮捕される。同事件で起訴され農林省を休職。休職期間中も労働組合の支援を受け、研究所に通い研究を続けた。1960年「ムギのアブ
トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 「消えるミツバチ」謎解明か 名大院、関係タンパク質発見 2010年9月15日 14時42分 ミツバチが高温や嫌いな物質を感じ取るセンサーの役割を果たすタンパク質を、名古屋大大学院生命農学研究科の門脇辰彦准教授らのグループが世界で初めて発見した。このタンパク質の働きに異常を来すことが、ミツバチの大量失踪(しっそう)や大量死に関係しているとみられ、門脇准教授は「正常な働きを阻害する物質を特定できれば、ミツバチの減少を防げる可能性がある」と説明している。 研究成果は15日付の米科学誌「ザ・ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」の電子版に発表された。 研究グループは、ミツバチが水を運んで気化させたりして、高温になった巣の温度を幼虫などの成育に適した32〜36度に保つ点に着目。触角や脚の細胞膜に含まれるタンパク質の一種「AmHsTRPA」は
ミツバチが温度や化学物質を感知するセンサーの役割を果たすタンパク質を発見したと、名古屋大大学院生命農学研究科の門脇辰彦准教授らが15日付の米科学誌電子版に発表した。 このタンパク質が活性化すると、ハチはその場所を嫌がって逃げ出すことが判明。ハチが集団で巣からいなくなる「群れ崩壊症候群」(CCD)の原因解明につながる可能性があるという。 CCDは日米など各地で発生し、ハチが受粉を媒介するリンゴやアーモンドなどの農作物の収穫に悪影響が出ている。 門脇氏らは、ハチやアリなどの昆虫だけが触角に持つ「TRPAチャネル」というタンパク質を発見。巣内が一定の温度を超えたり、嫌いな化学物質が蓄積されると活性化し、巣内にいたハチが巣外へ逃げ出すことを確かめた。 ミツバチは、密集したり羽で風を送ったりし、巣の温度を幼虫の成育に適した約35度に保っている。温度をどのように感知しているかは謎だったが、このタンパク
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