【ロサンゼルス支局】米カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドのレストランで働くイスラム教徒の女性(26)が、「ヘジャブ」と呼ばれるベールを着けての勤務を禁じられたとして18日、米政府の雇用機会均等委員会に苦情を申し立てた。 AP通信によると、女性はモロッコ出身で、2年半前から接客係として勤務していた。イスラム教の断食月「ラマダン」を祝うため、15日、初めてヘジャブを着けて出勤したところ、上司から、ヘジャブを脱ぐよう求められた。女性が拒否すると、「客に見えない所で働くか、どちらも嫌なら帰れ」と命じられたという。 ディズニーランドの広報担当者は「接客時は、制服以外は身に着けないのが決まり」と説明した。女性に対しては、制服に合ったデザインのスカーフの支給が決まっていたが、女性は待ちきれず自前のヘジャブを使ったという。