エビとモモを食べたときにアレルギー反応を起こしやすい遺伝子の特徴を、つくば国際臨床薬理クリニック(茨城県つくば市)の鎌谷直之院長らのグループが見つけ、英科学誌電子版に報告した。食べるときに注意したり、食べるのを控えたりするなどの対策につながる可能性がある。 民間企業が運営する遺伝子解析サービスに参加し、研究に同意した20~53歳の女性約1万1千人の唾液(だえき)からDNAをとり出し、遺伝子情報のうち個人ごとに差がある約54万カ所を解析した。穀物や卵、果物など27の食品でアレルギーがあるかを尋ねたアンケート結果とあわせて、どんな遺伝子の特徴がある人がどんな食品にアレルギーを持つことが多いかを調べた。 その結果、白血球のタイプを示すHLAの遺伝子に、エビとモモへのアレルギーを起こしやすい人に特有の型がそれぞれ見つかった。これらの型の人はそうでない人に比べ、エビとモモへのアレルギーを起こす割合が