農林水産省は、食品製造業の労働生産性向上に向け、製造現場へのロボット等の先端技術の導入を推進しています。一方で、HACCPに沿った衛生管理に対応したロボット等導入の指針が存在しておらず、導入が進まない一因となっていました。 そこで、業界関係者の協力を得ながら、ロボット等の先端技術を衛生的に使用するための留意点等をまとめたガイドラインを策定し、公開しました。 1.背景 食品製造業は、私たちの日々の生活に欠かせない食料品の安定供給を担う非常に重要な産業でありながら、他の製造業の6割程度に留まる低い労働生産性が課題となっています。この課題解決に向けては、近年発展が著しいロボットをはじめとした先端技術の活用が有効と考えられます。 一方、令和3年6月には食品衛生法に基づき、原則全ての食品事業者にHACCPに沿った衛生管理の実施が義務付けられました。ロボット等の先端技術を食品製造現場へ導入する際には、