コスメからファッション、クラフトジンまで、あらゆる領域ですっかり定着した「ボタニカル(植物由来)」という言葉。最近では「プラントベース」という食のカテゴリーも登場し、植物からありとあらゆる生活必需品を生み出すことは、地球規模の環境課題への対策としても期待されている。 古代から野生のハーブや花を食や薬として使い、いまだに街のあちこちにエルボステリアというボタニカル専門薬局があるイタリアでは植物は薬としてはもちろん、スパイスやハーブ、染料やオイルなど日常的に植物を扱う生産業がたくさん存在する。ヴェネツィアには植物を専門とするビジネススクールもあるくらい植物が仕事や産業に結びついているのだ。 そんなイタリアという国で新たに植物を軸とした環境ビジネスを展開しているのが、東京で100年以上の歴史を持つ環境緑化企業のグリーン・ワイズ代表の田丸雄一氏だ。もともとは老舗の造園業の3代目である田丸氏が、海を