「出勤日も、出勤・退勤時間も自由」 「欠勤の連絡をしなくてよい」 「嫌いな作業はやらなくてよい。好きな作業だけやればよい」 著者の武藤北斗さんが経営している水産加工会社のルールである。こんな職場、本当にあるの? のっけから驚かされる。理想主義も行き過ぎて、意識高い系の実験的な試みはいいけれども「生き生き働く笑顔」のうらになにか無理が潜んでいるんじゃ…。などと恐る恐る読み始めたのだが。 とにかく徹底している。その日出勤するかしないかは各人の自由なのだが、行くか行かないかを連絡する必要すらないのだという。というか連絡は「禁止」なのだ。なぜなら「好きな日に休んでいいよ」といいながら「だけど連絡はしてください」だの「事前に報告してください」だのと言えばやはり管理されているように感じるだろうし、無言のプレッシャーをかけることもできることになってしまって、ルールが形骸化するからだ。たしかに「うちは福利
馬場 燃 著 四六判、256ページ 発行日:2015年6月23日 定価:本体1,500円+税 ISBN:978-4-8222-7918-9 発行:日経BP社 発売:日経BPマーケティング 「黒霧島」はなぜ日本一の焼酎になったのか? 500年の伝統産業である焼酎業界において、1998年発売の芋焼酎「黒霧島」を武器に、全国トップの酒蔵になった霧島酒造。宮崎県第2の都市、都城市を本拠とする霧島酒造は創業100年の歴史を誇ります。ところが、芋焼酎では本場の鹿児島県の薩摩酒造が造る「さつま白波」の後塵を拝し、麦焼酎でも後発メーカーの大分県の三和酒類の「いいちこ」に追い抜かれます。宮崎県では6割のシェアを握る酒蔵であるにもかかわらず、1990年代までは県外で誰も知らないマイナーな酒造会社の1つでした。 ところが3代目に代替わりすると、快進撃を始めます。2代目の先代社長は品質にこだわるあまり、営業があま
『獺祭 天翔ける日の本の酒』 本物を見抜く目育てよう 「日本酒業界は『もうだめだ』ってところまで追い詰められたけど、いま上向き始めている。みんな20年失われた失われたってしょんぼりしてるけど、やることをやってちゃんと成長させている人がいる。先進的なモデルがあるんだよっていいたいですね」 タイトルになっている「獺祭(だっさい)」は、山口県岩国市の「旭酒造」という蔵元で造られている純米大吟醸酒だ。つぶれかけた蔵の主になった桜井博志さんは、次々に改革を成し遂げ、「獺祭」を世界に通用する酒にしていく。 その20年間の足跡を描いたルポルタージュは、日本酒を愛する男たちの「共闘の記録」といってもいいかもしれない。古めかしい慣習をどんどん覆していく姿はじつに爽快。好例はいくつもあるけれど、象徴的なひとつが「杜氏(とうじ)抜きの酒造り」だろう。 「日本の農村が古い形態で存在していたから杜氏という制度があっ
本書は、2009年に出版された『食料・農産物流通論』の改訂版である。はしがきの冒頭でP.E.ドラッカー博士(小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』で有名な経営学者)の「流通は経済の暗黒大陸である」との文言を引用して、「流通は理解しにくい」と示している。その理解のもとで、大学生を対象にするとともに、高校生にも理解できるように流通論の総論及び食料・農産物に関する流通論を分かりやすく執筆されている。 農産物流通 分かり易く そのため、本書は、初学者はもちろんのこと、食料・農産物流通に興味・関心を抱いている方々に対しても良書であると考える。 本書の構成は、第1部で流通論の基本について解説を行い、第2部で「米」、「青果物」、「畜産物」、「花き」、「茶」、「漬物」、「ビール」の7品目について、それぞれの品目ごとに流通論について解説がなされており、第3部では「放射
カルピス、永谷園、エスビー食品などのレシピ本が並ぶ書店のコーナー=東京・池袋の旭屋書店永谷園のレシピ本。お茶づけのもとを使ったスープ、肉料理、パンなどカルピスのレシピ本。カルピスを使ったパスタ、豚キムチ、ケーキなどカゴメのレシピ本。トマトジュースを使った肉じゃが、パスタ、ケーキなどエスビー食品のレシピ本。カレー粉を使った煮物、コロッケ、リゾットなど 豚キムチの隠し味にカルピスを。おにぎりにトマトジュースをかけてお茶づけに――。こんな新メニューを紹介する食品メーカーによる「レシピ本」が続々と書店に並んでいる。定番商品でも、人口減で市場がしぼむ不安を抱える中、新しい食べ方を提案することで、もっと買ってもらおうという狙いだ。 東京・池袋の旭屋書店。カルピス、永谷園のお茶づけのもとなど、おなじみの商品の包装を模した表紙のレシピ本が10種類近く並ぶ。「まるでスーパーの陳列棚です」と店員は笑う。
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