兵庫県立大大学院の学生らが、淡路市内でヤギ2頭による除草実験を進めている。雑草が生い茂る場所に、決まった範囲だけ動けるようチェーンなどでつなぎ、食べさせることで除草する。草刈り機と比べ、燃料を使わないため環境への負荷が少なく、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に沿う取り組みとしても期待される。(上田勇紀) 同大学院・緑環境景観マネジメント研究科(淡路市野島常盤)2年の菅井暁乃(あきの)さん(24)が、同科のインストラクター守(もり)宏美さん(47)の助言を受けながら取り組む。同科と同じキャンパス内にある県立淡路景観園芸学校の「SDGs推進チーム」メンバー同士で、一緒に活動を始めた。 燃料を消費しないヤギによる除草は、高齢化などで増える耕作放棄地の管理や、景観保全などが目的。守さんは県西宮土木事務所職員だった2018年、尼崎市で「ヤギ除草」実験を試みた経験がある。19年4月に現職に異