一面緑のはずの菜の花畑は全滅。根だけ残った菜の花を確認する竹折敬喜・菜の花農業生産組合長=20日、長野県大町市中山高原残雪の鹿島槍ケ岳と菜の花畑の景観で知られる長野県大町市中山高原=2008年5月12日 例年、大型連休ごろには、一面の菜の花と残雪の北アルプスの景観で、絶景ポイントとして人気が出てきた長野県大町市中山高原の菜の花畑が、シカの食害で全滅した。菜種収穫後の8月下旬には、混栽されているソバの花が咲き、NHK連続テレビ小説「おひさま」に登場するソバ畑となる。放映を機に、観光面でも期待していた地元は大きなショックを受けている。 菜の花を栽培する菜の花農業生産組合の竹折敬喜組合長によると、雪解け後の13日に組合員が被害に気づいた。ソバと混作している5ヘクタール、菜の花だけの3ヘクタールの計8ヘクタールで、緑の葉を茂らせ始めた菜の花は、根だけを残して全滅した。被害は、スキー場跡地を利用