現在公開されている人気アニメ、エヴァンゲリオンシリーズの最新映画「シン・エヴァンゲリオン」。その劇中に登場する棚田が実在するとしてインターネット交流サイト(SNS)などで話題になっている。千葉県鴨川市の大山千枚田がロケ地の一つであることが、日本農業新聞の調べで分かった。現地で棚田を維持し田園風景を守ってきた人や、サブカルチャーに詳しい農家の思いを聞いた。(丸草慶人) 「オーナー」保全 聖地化に期待も 「作品名は明かせませんが、撮影に協力してください」 昨春、NPO法人大山千枚田保存会に一通のメールが届いた。事務局長の浅田大輔さん(40)は「映画の撮影依頼は珍しくなく、普段通り対応した」と振り返る。スタッフの現地視察も受け入れた。 公開された約15秒の予告編に、見覚えのある棚田が映った。作品名を聞き、人気シリーズの最終作と知った。 エヴァンゲリオンシリーズは主人公の男子中学生・碇(いかり)シ