野菜価格の値上がりに対応するため、下呂市は29日、約385万円の学校給食食材費補助金を出す関連予算案を、開会した市議会定例会に提案した。「給食の質を落とさずに、子育て支援と食育を進めるため」(服部秀洋市長)としている。 同市は小中学校、県立下呂特別支援学校の計21校の児童・生徒に給食を支給。主に保護者の給食費で賄われているが、8~11月の62日分について、一食あたり20円を市が負担することにした。 市によると、給食用のニンジン、キュウリの1キロあたり仕入れ価格は9~10月には昨年同期比で4~5倍に高騰。長雨などの影響とみられ、予算措置を講じなければ来年初めごろには給食の質を落とさざるを得ない見通しになっていた。(永持裕紀)