コシヒカリよりおいしいコメの平成30年の本格生産を目指し、県が開発を進めている新品種「ポストこしひかり」の候補4種のうち1種を植えた県農業試験場(福井市寮町)の水田で17日、地元・岡保小学校の3~6年児童75人が赤とんぼ(アキアカネ)の卵5万個を放流した。一方、ポストこしひかり候補4種類の試験栽培が県内の水田5カ所で15~18日にスタート。大規模栽培の実証試験も水田20カ所で今月下旬までに始まる。今年度内の絞り込みが本格化する。 赤とんぼの卵の放流は、農薬を減らした栽培方法を研究中の試験場が田植えの時の苗に農薬を使った田んぼ(広さ約400平方メートル)と使わなかった田んぼ(約100平方メートル)に分けて行い、羽化状況をみて評価する。 この日は、試験場担当者が、ポストこしひかり開発について約20万種の候補から4種に絞り、今年度内に1つに絞る作業を進めているとし、「環境にやさしい栽培方法も研究