神経ペプチドのイノトシンの発現量がアリ社会の労働分業と関連して変動することを発見 化合物ライブラリーを用いた網羅的スクリーニングでイノトシン受容体の阻害剤を同定 イノトシンがアリの乾燥環境耐性に関わる体表炭化水素の合成を制御することを発見 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】生物共生進化機構研究グループ 古藤 日子 主任研究員、森山 実 主任研究員らと、国立大学法人 東京大学【総長 五神 真】(以下「東大」という)大学院薬学系研究科 三浦 正幸 教授、創薬機構 岡部 隆義 特任教授、ローザンヌ大学 生物・医学部 生態進化学科 Laurent Keller教授らは、アリでは、神経ペプチドの一つであるイノトシンが、体表面の炭化水素の合成を制御し、労働アリの乾燥環境への耐性向上に寄与することを明らかにした