ドイツの化学分野のコングロマリット「バイエル」と、米ボストン拠点のバイオテックのスタートアップ「Ginkgo Bioworks」が共同で設立したアグリテック(農業テクノロジー)のスタートアップ、「Joyn Bio」がカリフォルニア州に研究拠点を開設し、新たな微生物を作り出そうとしている。 Joyn Bioが遺伝子操作を加えた微生物は土壌の窒素バランスを改良し、小麦やトウモロコシ畑での化学肥料の使用を削減する効果がある。 化学肥料はこれまで、収穫量を増大させるための必須の手段とされてきた。しかし、化学肥料にはコストがかかり健康への影響も懸念される。さらに、過剰な化学肥料の使用が環境汚染を引き起こすこともある。 この問題を解決するためにJoyn Bioは設立された。同社はバイエルが持つ微生物のライブラリを活用し、Ginkgo Bioworksの合成DNAテクノロジーで新たな微生物を生み出そうと