ポイント ・高い抗酸化能1)のあるケルセチン2)を高含有するタマネギF1品種3)「クエルゴールド」を育成しました。 ・「クエルゴールド」にはケルセチンが、国内で栽培されるタマネギ品種の中では最も多く含まれています。 概要 農研機構は、国内で栽培されるタマネギではケルセチンを最も多く含有する4)F1品種「クエルゴールド」を育成しました。ケルセチンは顕著な抗酸化能を示し、摂取による血圧降下作用が報告されています。 ケルセチン含有量が高いため、既存のタマネギ品種よりも効果的に摂取が可能となることから、新たな付加価値を持った農産物として需要の拡大が期待されます。また、乾物率5)が高く、加熱加工に向いているので、加工食品原料としての利用も期待されます。 「クエルゴールド」は寒地・寒冷地における春播き栽培に適した品種です。 現在、北海道内の民間企業(植物育種研究所)により平成28年からの種子販売が予定