遺伝子組換え作物については、実験方法に問題がある結果を取り上げたり、実験結果を誤って解釈したものなど、さまざまな指摘や懸念が伝えられている。こうした指摘や懸念に対して、特定非営利活動法人・国際生命科学研究機構(ILSI Japan)が科学的な最新データに基づいて検証を行った内容をQ&A形式でまとめたのが本書。 遺伝子組換え作物の商業化が始まったのは1996年だった。それから15年。厳格な審査で安全性を確保された遺伝子組換え作物は、いまや日本の食卓を支える重要な役割を担っているといえる。 しかしいまだに「海外ではこんな現象が起きている! 日本はどうなる」とか、科学的な根拠はなにもないのに「収穫地に生えた牧草を食べた羊が死亡した」など、何度も繰り返して主張される「本当のような都市伝説」など、遺伝子組換え作物に対する懸念や不安が発信されている。 こうした懸念・不安材料に対して、科学的な証明事例や