引き続いてフランスの話。欧州労働安全衛生機構(EU-OHSA)が1月25日、フランスの食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の専門家がナノ材料向けのコントロールバンディングツール(Control Banding Tool)を開発したと発表した。ANSESの記事と報告書本体はここからリンクしている。報告書のタイトルは「ナノ材料のために特化したコントロールバンディングツールの開発」で、日付は2010年12月となっている。コントロールバンディングとは、MSDS程度の情報しかない場合に、それらの情報からリスク管理手法を選択するための簡易な意思決定ツールであり、主に中小企業向けである。リスク管理手法は、有害性バンドと曝露バンドの組み合わせで決まる。通常、それぞれ4〜5程度のバンドが設定される。 今回提案されたバンドを見てみると、有害性バンドはHB1(非常に低い)〜HB5(非常に高い)までの5段階、曝露