1.キャベツは用途が広く、家庭内での消費に加え、外食・中食産業においても幅広く利用され消費量が多い。全国的な作付面積は減少傾向にあるが、指定産地内ではその減少幅は小さい。また、大規模産地のシェアが近年拡大している。大規模な産地と都市近郊型の規模の小さな産地を比較すると、1戸当たりの農家の経営規模や産地の構造に大きな差異が見られる。 2.価格面においては、長期的に見ると価格の変動は小さくなっている。 3.大規模化する産地の状況を夏秋キャベツの生産及び出荷量が全国で最も多い群馬県の嬬恋村を例に見ると、農家戸数が年々減少する中で、農家1戸当たりの作付面積は増加しており、農家1戸当たりの経営規模が大きくなることで、産地の維持・拡大が図られている。他の大規模な産地においても同様の傾向が見られ、近年、農家戸数及び作付面積が減少傾向にある中で、本制度が産地の維持・拡大、キャベツの安定供給を支えている。