2021年(令和3年)11月19日に霞が関の農林水産省会議室で開催された食糧部会。この席で農水省から示された22年産(令和4年産)の主食用適正生産量は675万㌧で、3年産生産量より21万㌧も減らさなくてはならなくなった。 21万㌧と言うのはちょうど青森県のコメの生産量に匹敵する数量である。4年産は青森県一県分のコメを減らさないと需給バランスが保てないというので、農水省はこうした数値を示したのだが、令和3年産で過去最大規模の転作(6万3000㌶)を行っている。4年産ではさらに4万㌶上積みしてコメを減らさなくてはならないのである。 コメの価格を維持するために供給量(生産量)を減らすという政策を続けていれば、いずれコメは市場から消えてしまう運命にある。世界的に穀物の価格が上昇しているなか、こうしたコメ減らし対策を続けるのが正しい政策と言えるのだろうか? 衝撃的な2030年コメ需要予測 博報堂が1