有機野菜や有機米を使った給食を食べようと列をなす子どもたち=長野県佐久穂町大日向の大日向小で2020年12月21日午前11時50分、坂根真理撮影 24~30日は全国学校給食週間。長野県内各地の学校給食で、農薬や化学肥料の使用を避けた有機野菜や有機米を提供する「有機給食」が広がりを見せている。実践する自治体や学校の声から、給食について考えてみたい。【坂根真理】 「おいしくて安全で、楽しいお昼ご飯の時間を作りたいなって」 佐久穂町にある私立大日向小で管理栄養士をしている佐藤弘実さん(27)は、笑顔を見せる。同小は昨年12月の1カ月間、県の交付金を活用し、有機野菜や有機米を使った給食を提供した。今後も有機給食の導入に積極的に取り組むという。 導入の立役者でもある佐藤さんは、有機農業への関心は「もともと薄かった」という。有機農家らと知り合う中で、日本が海外の動きと逆行して農薬の使用量が上がっている