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  • 苦境に陥った2ちゃんねるのひろゆき氏に手を差し伸べた「FOX」という男 - 清義明|論座アーカイブ

    苦境に陥った2ちゃんねるひろゆき氏に手を差し伸べた「FOX」という男 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【9】 清義明 ルポライター この連載「Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー」では、第1回「西村博之とジム・ワトキンスの2ちゃんねる骨肉の争い/上」と第2回「西村博之とジム・ワトキンスの2ちゃんねる骨肉の争い/下」で、西村博之(ひろゆき)氏が敗北したジム・ワトキンス氏との裁判、通称「2ちゃんねる乗っ取り裁判」について書いたが、実は両氏には、最高裁で決着がついたこの裁判とは別にもうひとつ争っている裁判がある。その裁判にはこの二人の関係を極めてよく知る人物が登場する。 2ちゃんねると西村氏を考えるうえで、重要な証人になるであろうこの人物に会うため、私は北海道に飛んだ。 その男の名前は、「FOX」という。 ★連載「 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー」のこれまでの記事は「こらら」か

    苦境に陥った2ちゃんねるのひろゆき氏に手を差し伸べた「FOX」という男 - 清義明|論座アーカイブ
  • 賠償金を払わない「論破王」ひろゆき氏の法の抜け道を使ったトンデモな理屈 - 清義明|論座アーカイブ

    賠償金を払わない「論破王」ひろゆき氏の法の抜け道を使ったトンデモな理屈 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【8】 清義明 ルポライター 前回「救済されない旧『2ちゃんねる』の中傷被害者とひろゆき氏の賠償金不払い Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【7】」に引き続き、「2ちゃんねる」とその管理者であった西村博之(ひろゆき)氏が抱える問題について書く。 ★連載「 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー」のこれまでの記事は「こらら」からお読みいただけます。 「ペット大好き掲示板事件で示された画期的な判断 今回、まず取り上げるのは「ペット大好き掲示板事件の裁判である。この裁判では、「2ちゃんねる」と匿名掲示板を考えるうえで画期的な判断が示されている。 同裁判は、2ちゃんねるの被害について、はじめて最高裁まで争ったケースで、もちろん西村氏の不作為を認められ、西村氏は敗訴している。この裁判

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  • 貧乏人は「米」を食え! - 山下一仁|論座アーカイブ

    貧乏人は「米」をえ! 小麦の政府売り渡し価格改定を前に 池田勇人ならなんと言う? 山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 タイトルを読んで、「貧乏人は麦をえ」というセリフを連想された人は、かなりの年配の方だろう。所得倍増論で有名な故池田勇人は、大蔵(現在の財務)大臣だった1950年、「所得の少ない方は麦、所得の多い方はコメをうというような経済原則に沿ったほうへ持っていきたい」と国会で答弁した。これが「貧乏人は麦をえ」と報道され、批判を浴びた。 このセリフを思い出したのは、小麦の国際価格の高騰によって、パンなどの小麦製品の価格が上昇しているため、10月に予定されている小麦の政府売り渡し価格の改定では、政府はこれまでのルールに沿った引き上げを行うべきではないという主張が強くなっているからだ。現在、池田勇人がいたなら、別の主張をしただろうと思ったからである。 なお、小麦の政府売り

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    agrisearch 2022/08/13
    「農林水産省は、これらは重要な物資なので、国家が輸入を管理する必要があるというだろうが、実際には、同省の組織維持のためと国内農業保護のために使っている」
  • この国の食糧安保を危うくしたのは誰か - 山下一仁|論座アーカイブ

    ロシアウクライナ侵攻で、世界の小麦輸出の3割を占めるロシアウクライナからの輸出が減少した。このため、小麦などの穀物価格が上昇し、中東やアフリカの所得の低い国は、これによって大きな影響を受けている。 しかし、日にはそれほどの影響はないし、今後もないだろう。2008年、穀物価格が3倍程度に高騰し、世界的な料危機が洞爺湖サミットの主要議題となったときも、その影響を感じた日の消費者はいなかったはずだ。ウクライナ侵攻、世界の人口増加や中国の爆などによって、国際的な料品価格が上昇しても、所得が高い我が国では、買えなくなって餓死するという料危機が起こることはない。 しかし、ほとんどの国民が餓死するかもしれないという、もっと恐ろしい危機が起きる可能性がある。しかも、その原因を作っているのは、日の農林水産省なのだ。 終戦直後の乏しい生活すら維持できないコメ生産量 ロシア軍に物資の搬入を阻

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  • 日本における温暖化問題の「耐えられない軽さ」 - 明日香壽川|論座アーカイブ

    における温暖化問題の「耐えられない軽さ」 「ネットゼロ」に対する誤解と無知が、それを表している 明日香壽川 東北大学東北アジア研究センター/環境科学研究科教授 ミラン・クンデラの小説に、冷戦下の旧チェコスロバキアのプラハの春を題材にした『存在の耐えられない軽さ』がある。そこでは、主人公の恋人が、「私にとって人生は重いものなのに、あなたにとっては軽い。私はその軽さに耐えられない」という言葉を残して主人公のもとを去っていく。 日で温暖化問題に深く関わる人にとって、日の国民や政府の気候危機に対する認識は、まさに耐えられないくらい軽い。ドイツ、イギリス、北欧、そして今の米国くらいに、温暖化問題が国民の関心事であればよいのに、と思っているのは、筆者だけではないのではないか。 もちろん、状況がそう簡単には変わることはなく、例えば、多くの先進国が石炭火力発電(以下、石炭火力)の廃止を進める中、石

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  • 日本の農業政策は有事に国民を飢餓に導く〜ウクライナ危機の教訓 - 山下一仁|論座アーカイブ

    の農業政策は有事に国民を飢餓に導く〜ウクライナ危機の教訓 台湾有事なら、ウクライナの飢餓が再現される 山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 ある料シンポジウムでの議論の光景 3月12日、ウクライナ侵攻と合わせて、『卓に迫る危機―料自給率37%』と題するNHKのTVシンポジウムが開催された。壇上には「日料自給率37%の衝撃」という垂れ幕が掲げられていた。 その内容は、前半で、地産地消の取り組みとして学校給が取り上げられた後、出席者全員が、国内農業を支援して料自給率を上げようというものだった。具体的には、「人口増加などで世界の料価格が過去最高となっていて、これは元には戻らない。日は貿易赤字になり経済力も低下するので、世界から料を買えなくなる。そのために国産が必要だ。料自給率低下の原因は、家畜の飼料(エサ)のほとんどを輸入穀物に頼っているからなので、エサ米の

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  • 永田町で話題の菅義偉氏の内幕暴露本に見る「政治報道の落とし穴」 - 星浩|論座アーカイブ

    永田町で話題の菅義偉氏の内幕暴露に見る「政治報道の落とし穴」 内容は読み応えあり。オフレコ発言の扱い、政治家と記者の間合いをどう考えるか 星浩 政治ジャーナリスト 1冊の暴露が永田町で話題になっている。『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』(文藝春秋刊)。菅義偉首相を官房長官時代から担当していた日テレビの柳沢高志氏が書いた。 岸田文雄氏への対抗心をむき出しにしたり、首相として衆院の解散・総選挙に執念を見せたりする菅氏の生々しい姿が描かれていて、迫力満点の内容であるのは間違いない。ただ問題は、オフレコを前提で聞いた話を暴露したり、官房長官の記者会見では質問を控えてその後の単独取材で音を聞き出したりといった手法の是非である。 私もかつて、官房長官を担当し、歴代官房長官の評価などをにまとめたことがある。その経験も踏まえて、この暴露に見る「政治報道の落とし穴」について考えてみたい。

    永田町で話題の菅義偉氏の内幕暴露本に見る「政治報道の落とし穴」 - 星浩|論座アーカイブ
  • 続「雑草対策が大変なモンスーンの日本では有機農業は難しい」は、本当か。 - 香坂玲|論座アーカイブ

    続「雑草対策が大変なモンスーンの日では有機農業は難しい」は、当か。 有機農業の市場はアジアでも拡大している。日は遅れを取るのか 香坂玲 名古屋大学大学院教授、日学術会議連携会員(環境学) 有機農業の定義は、EUでは生態系や生物多様性との関係性、動物の福祉への言及があるなど、日欧において違いがあるが、共通して有機農業とは、端的に言うと、環境への低負荷の農業である。制度としては、基的に、化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、遺伝子組み換え技術を利用しない農業を示す。 輸出入品であっても、整合性があり、基準を満たしていれば認められることもある。従って有機と謳(うた)っている産品が国産とは限らない。例えば、大豆を使った品や飲料などの有機産品の原材料をみると、必ずしも国産ではないこともある。既にグローバルなサプライチェーンに関係していることに気づかされる。 過去の自由貿易協定の

    続「雑草対策が大変なモンスーンの日本では有機農業は難しい」は、本当か。 - 香坂玲|論座アーカイブ
    agrisearch
    agrisearch 2021/11/01
    「香坂玲 名古屋大学大学院教授、日本学術会議連携会員(環境学)」
  • 「雑草対策が大変なモンスーンの日本では有機農業は難しい」は、本当か。 - 香坂玲|論座アーカイブ

    「雑草対策が大変なモンスーンの日では有機農業は難しい」は、当か。 世界的に拡大するオーガニック市場と欧州の戦略 香坂玲 名古屋大学大学院教授、日学術会議連携会員(環境学) 哲学者・和辻哲郎の「風土―人間学的考察―」をひもとくと、芸術、実践、認識のなかで「湿気」というキーワードが繰り返される。和辻の風土論は、一般に、モンスーン、砂漠、牧場という三類型で語られることが多いが、とりわけ日を含む東アジアのモンスーン型と欧州の牧場型の区分に、湿気、ひいては雑草が重要なテーゼになっている。 和辻は欧州へ向かう船中で、京都帝国大学(現京都大学)助教授の大槻正男博士から「ヨーロッパには雑草がないという驚くべき事実」を教えられ、「これはほとんど啓示に近いものであった」と述懐している。 そして実際に目にした欧州について「もちろん雑草が全然ないというのではない。細い、弱々しい姿の雑草が、きわめてまばらに

    「雑草対策が大変なモンスーンの日本では有機農業は難しい」は、本当か。 - 香坂玲|論座アーカイブ
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    agrisearch 2021/11/01
    「香坂玲 名古屋大学大学院教授、日本学術会議連携会員(環境学)」「2020年5月に欧州委員会(EC)が策定した「農場から食卓へ戦略」で既に有機農業25%が掲げられており、しかも2030年までの期限となっている」
  • 子供や若者の甲状腺がんの早期発見は有害無益である - 髙野徹|論座アーカイブ

    子供や若者の甲状腺がんの早期発見は有害無益である 過剰診断問題について公正で開かれた議論を 髙野徹 りんくう総合医療センター甲状腺センター長/大阪大学特任講師 福島で「異常な事態」が起きている 福島では現在、300人もの子供や若者が甲状腺がんと診断されています。このような世代が甲状腺がんに罹ることは極めてまれであり、福島県の人口を考えれば異常事態であることに間違いありません。この事態にどう対応すべきなのでしょうか。 福島の子供たちに見つかっている甲状腺がんのほとんどすべてが、症状が出る前の小さな甲状腺がんが、いわばがん検診として実施された超音波検査を受けることでたまたま発見されたケースです。上記の問いの結論を出すためには、子供たちにがん検診として甲状腺超音波検査を受けさせることが良いことなのか否か、ということを知る必要があります。これからそのことを考えてみましょう。 がん検診が有効ながんと

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  • 一世紀近く続く長期観測を止めるという愚策 - 山内正敏|論座アーカイブ

    一世紀近く続く長期観測を止めるという愚策 「公的機関のスリム化」を無批判に続けたことが日を弱体化させている 山内正敏 地球太陽系科学者、スウェーデン国立スペース物理研究所研究員 新年度に入ってすぐ、気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市柿岡)からショッキングなニュースが届いた。1931年から継続してきた大気電場(空中電気)と翌1932年から継続してきた地電流の観測を今年2月末に止めたというものだ。一時的な中断ではなく、完全な停止だ。いずれも日で唯一の公的観測であり、他地点での替えはない。 地球科学では100年単位の現象がごろごろあり(たとえば大気汚染や地球温暖化、太陽活動の大周期など)、大気電場も上図に示すように10年以上の単位の変化が見られる。しかも柿岡は「中緯度帯でアジア=オセアニア地域」という、類似の地理条件で長期観測をしている所がほとんどないユニークな地点だ。 にもかかわらず、既に9

    一世紀近く続く長期観測を止めるという愚策 - 山内正敏|論座アーカイブ
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    agrisearch 2021/05/20
    気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市柿岡)
  • 福島の甲状腺検査の倫理的問題を問う(第一部)「0~18歳まで全員検査」が引き起こしたこと - 細野豪志|論座アーカイブ

    福島原発事故の発生からまもなく10年を迎える。私は首相補佐官や環境大臣として事故当初の対応にあたり、その後も福島の人々とともに「福島の復興」に取り組んできた。その歩みを『東電原発事故 自己調査報告』(2月28日発売、徳間書店)として刊行する。歴史法廷で罪を自白する覚悟を持って書を書いた。その中から、県民健康調査として行われてきた甲状腺検査を通じて子供や保護者の不安に正面から向き合ってきた医師の緑川早苗氏との対談(司会は社会学者の開沼博氏)を「論座」で3回にわけて紹介する。私は政治家として福島県民の健康問題に重たい責任を背負っている。その立場から、甲状腺検査を継続する倫理的問題をここに問いたい。 開沼  最初にお伺いしますが、緑川先生はこれまで、著書でもオンラインでもあまりご自身のライフストーリー的なことをお話しなさっていませんよね。差し支えなければで構いませんが、ご出身は福島県内ですか。

    福島の甲状腺検査の倫理的問題を問う(第一部)「0~18歳まで全員検査」が引き起こしたこと - 細野豪志|論座アーカイブ
  • 新型コロナワクチンに欠かせなかった「構造生物学」という基礎研究 - 鳥居啓子|論座アーカイブ

    新型コロナワクチンに欠かせなかった「構造生物学」という基礎研究 形を変える突起たんぱく質を押さえ込む手法が必要だった 鳥居啓子 テキサス大学オースティン校冠教授 名古屋大学客員教授 ワクチンは長年の基礎科学の努力と叡智の結晶 すでに世界で1億人以上の人々が感染した新型コロナウイルス(SARS-CoV2)。このパンデミックを収束させるためにワクチンが記録的な速度で開発されている。新型コロナウイルスワクチンは、長年にわたる様々な基礎科学とワクチン開発の専門家たちの努力と叡智の結晶である。例えば、ファイザー・ビオンテックとモデルナ社のmRNAワクチンの成功の舞台裏には、開発者ケイト・カリコ博士らによる数十年もの地道な基礎研究がある。カリコ博士が乏しい研究費や不遇な待遇を乗り越えて、いかにしてmRNAの活用法を見出したのか、是非とも、船引宏則博士による論座記事を読んでほしい。 もう一つ、新型コロナ

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  • ワクチンによる集団免疫の獲得が唯一現実的な方策だ - 鈴木貞夫|論座アーカイブ

    ワクチンによる集団免疫の獲得が唯一現実的な方策だ 疫学者が見た新型コロナとワクチン 鈴木貞夫 名古屋市立大学大学院医学研究科教授(公衆衛生学分野) 新型コロナに限らず、感染症パンデミックの終息のためには、集団免疫が重要である。新型コロナ感染症の集団免疫の獲得に必要な住民の抗体保有率は諸説あるが、低くても6割は必要だといわれている。感染の流行地では、地域により非常に高い感染率を示す地区もあり、ブラジルのアマゾンの奥地マナウスでは大流行の結果、66%の抗体保有率を示している。 しかし、高齢化の進んでいる先進国では、感染による集団免疫獲得までに多くの犠牲を払わねばならない。行動制限を緩やかなレベルにとどめ、集団免疫を目指したスウェーデンの現状を見れば、この策は無謀であり受け入れがたい。となれば、ワクチンによる集団免疫の獲得が、唯一現実的な方策といえるだろう。ここでは、新型コロナワクチンの基的事

    ワクチンによる集団免疫の獲得が唯一現実的な方策だ - 鈴木貞夫|論座アーカイブ
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    agrisearch 2021/02/02
    鈴木貞夫 名古屋市立大学大学院医学研究科教授(公衆衛生学分野)
  • 東浩紀『ゲンロン戦記』をつくりながら考えたネットメディアと私の戦い - 石戸諭 |論座アーカイブ

    東浩紀『ゲンロン戦記』をつくりながら考えたネットメディアと私の戦い ネットに夢を抱いた哲学者が立ち上げた「ゲンロン」の戦績と失敗の遍歴と重ね合わせて 石戸諭  ノンフィクションライター 『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』(中公新書ラクレ)というで、東浩紀さんの聞き手と構成を務めた。書の概要は、公式ホームページにうまくまとまっている。 《難解な哲学を明快に論じ、ネット社会の未来を夢見た時代の寵児は、2010年、新たな知的空間の構築を目指して「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。ゲンロンカフェ開業、思想誌『ゲンロン』刊行、動画配信プラットフォーム開設……いっけん華々しい戦績の裏にあったのは、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。10年の遍歴をへて哲学者が到達した「生き延び」の論理》 5回にわたるインタビューを読み返し、そして構成するなかで、私も

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  • 広がる植物由来の「お肉」と動物の未来 - 梶原葉月|論座アーカイブ

    広がる植物由来の「お肉」と動物の未来 習慣から考える動物との付き合い 梶原葉月 Pet Lovers Meeting代表、立教大学社会福祉研究所研究員 身近になった植物由来ミート 「当にまるでお肉ね! 私、ベジタリアンのお友達がたくさんいるから、今度連れてくるわね」と、60代くらいの女性はお店のスタッフに熱心に喋りかけていた。 コロナ禍が未だに収束の兆しも見せない中ではあるが、大学に出かける必要があり、ついでに事もしようと思い、いたしかたないので対面接触の少なそうな店を選んでみた。こんな大変な時期に、新規オープンしたというグルメバーガーの店だ。しかも、なぜかオランダから進出してきたという。 店名は、The Vegetarian Butcher(ベジタリアンブッチャー)。 そう、なんとこの店は、植物由来の「プラントベースドミート」だけを使ったハンバーガーの店で、プラントベースドミートの

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    agrisearch 2020/11/29
    「The Vegetarian Butcher(ベジタリアンブッチャー)」
  • クマを森から出さないためにやるべきこと - 小池伸介|論座アーカイブ

    クマを森から出さないためにやるべきこと 人とクマとの共存には、魅力的なべ物をなくし、棲み分けを考えていく必要がある 小池伸介 東京農工大学大学院准教授、日クマネットワーク副代表 今秋も各地でツキノワグマ(以下、クマ)の人里への出没が相次いだ。中には、温泉街や商業施設の中にまで入り込むクマも出現し、おおいにメディアを賑わせた。しかし、残念ながら、クマとの接触により数名が亡くなられるとともに、多くの方がけがを負ってしまった。ここでは、なぜクマは人里に出没し、どうしたら人との遭遇をなくすことが出来るのか、そしてクマとの共存をどう進めるのかについて考えたい。 なぜ、秋にクマは人里に出没するのか クマは雑動物であるが、べ物のほとんどを植物が占める。秋の主はブナ科の果実、いわゆるドングリである。クマの秋は専門的には欲亢進期とも呼ばれ、べたいという欲求が高まる時期である。それは、冬になると

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    agrisearch
    agrisearch 2020/10/30
    「対策の基本はクマを引き寄せる誘引餌の除去である。それさえなければクマは森から出るメリットはないし、最初の一口の成功体験をさせることもない」
  • 練馬で同時に進む脱農業化と再農業化――街に緑は戻るか - 武田徹|論座アーカイブ

    かつての大根の名所、東京・練馬の農業ルネサンス 自分が育った頃の練馬は脱農業化を必死に進めていた。しかし、今や潮目が変わり、むしろ再農業化を進めているようだと前回書いた。とはいえ、そこで脱農業化「から」と再農業化「へ」とつなぐのはふさわしくないのかもしれない。 世界都市農業サミットが開かれていた会場に最寄りの西武池袋線練馬駅は、高架化されて地下鉄有楽町線や都営地下鉄大江戸線とも接続されている。駅周辺は地上35階「ディアマークスキャピタルタワー」、地上29階「プラウドタワー練馬」等々と名前からしていかにも今風の高層タワーマンションが林立し、農村風景の中で糞尿を運んでいたかつての練馬風情は名残すらない。その意味では「脱農業化」は今も進んでいるのだ。 だが、それと同時に「再農業化」が模索されている。農村「から」都市「へ」の発展ではなく、都市と農村の同時成立が目指されているようなのだ。 1996年

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    agrisearch 2020/09/11
    「果樹あるファーム」
  • 環境省が秘密裏に進める「汚染土で野菜栽培」 - 大島堅一|論座アーカイブ

    環境省が秘密裏に進める「汚染土で野菜栽培」 放射性物質で汚染された土壌が国民の知らぬまま利用可能となる危険 大島堅一 龍谷大学政策学部教授 原子力市民委員会座長 東京電力福島第一原発の事故で、敷地外の土壌が広範囲に汚染された。 放射性物質で汚染された土壌を剥ぎ取ることを「除染」という。環境省は、除染で剝ぎ取って袋に詰めた土(除去土壌)を、袋から出して利用する 計画を進めている。 環境省は、除去土壌をそのまま使うのではなく、汚染されていないきれいな土で覆土して利用するとしてきた。これまでは園芸作物・資源作物で使用するとしており、筆者は注目していたところであった。 そこにきて、2020年5月1日に行われた記者会見で、小泉進次郎環境大臣が、飯舘村長泥地区での実証事業で「これまで行ってきた花や資源作物の栽培に加えて、震災前に住民が栽培していた用作物の試験栽培も実施する予定であります」と記者会見で

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  • 過去論文の図の引用に使用料を要求されるとは - 山内正敏|論座アーカイブ

    何度か論座で取り上げてきた、学術論文の著作権と専門出版社の寡占化の問題だが(例えば『著作権「過保護」が科学の発展を妨げる』)、この弊害が私の論文の作製にすら影響を及ぼすようになったので、ここで改めて取り上げたい。 科学論文での図の引用に使用料を要求 まず、何が起こったから簡単に述べる。 先月、私は、15-30年後の宇宙科学ミッションで解明すべき課題をテーマにした論文を投稿した。論文の性質上、未解明の関連現象を列記しており、その説明のために観測データの図を多くの過去論文から選んで利用している。日の著作権法であれば「正当な引用」として許可無し使用が認められる内容だ。 ところが、これらの図の使用に対し、原論文を掲載した出版社のうちの2つ(米国WileyとオランダSpringer-Nature)が、図の使用料(1枚1万円以上)を要求してきたのである。これは科学の発展を妨害する歴史的横暴だ。稿で

    過去論文の図の引用に使用料を要求されるとは - 山内正敏|論座アーカイブ