『ハチミツとクローバー』がアニメ化して嬉しかったのは、 ふだんアニメを観ない子たちとも話ができる、って思ったから。 そういう共有のツールとして、わたしは『ハチクロ』を歓迎した。*1 そして、オタク圏/非・オタク圏をつなぐツールとしての『ハチクロ』は大健闘だった。 ふだんは(たしなみとして)オタクであることを表に出さない場所、 たとえばAfternoon TeaやNOJESSではすてきなコラボ商品が発売され、*2 逆に、主要男性声優のお洒落風なグラビアが雑誌に載って、 「あら、あんがい中の人もすてきね」なんて女の子に褒められたり。 でも、はっきりいってわたしは『ハチクロ』のいい読者じゃなかった。 初期の、ハイテンション・ギャク青春群像劇+乙女文化フレーバーは懐かしく楽しんだけど、 物語が「竹本・山田中心」=恋愛方向に傾くにつれ、どんどん気持ちは醒めていき、 唯一はぐらかし役の森田さんが、山田