我が母校は、校訓に「質実剛健」、教育方針として「文武両道」を掲げる県立の男子校である。 実にありきたりな校訓と教育方針である。 そして母校では、この校訓が様々な学校サイドの「言い訳」に用いられていた。 「質実剛健」でいえば、まず「学校ジャージ」というものが存在しない(最近のことは知らない)。 ラグビー(冬)の授業の時だけ長袖のラガシャツ着用OKだったが、それ以外はいつでも半袖短パンだった(柔道着は可)。 また、当時の席次は窓際から名字50音順に決められており、最初が「も」の私は毎年のように廊下側に座らされていた。 この席次の理由については諸説あるが、回収物を「あいうえお順」に並べ替える手間が省けることを重視したという説が有力である。 ほかにも、各教室に設置された石油ストーブが冬になってもいっこうに火を入れる気配がないため、廊下側の生徒数名で担任のところに直談判に行ったら「あれは定時制の生徒