日本の企業で作成しているExcel表の多くは、罫線の使い方やフォントの指定、色使いなどに問題があり、非常に見にくい。読み解くのにも時間がかかるので、グローバルなビジネスではとても通用しない。見やすく美しいExcel表を作成するための作法を、五常・アンド・カンパニー代表取締役の慎泰俊氏が解説する。筆者は「外資系金融のExcel作成術」(東洋経済新報社)をはじめ、これまでの著書で一部の人にとっては
「Excel方眼紙」という言葉を聞いたことはあるでしょう。Excelのワークシートを使って書類を作成する際、行と列の幅を極端に小さくして方眼紙のような見た目にする手法です。何が便利かというと、体裁の入り組んだ表を簡単に作れること。ここで言う「入り組んだ表」とは、ある欄は3列分、ある欄は5列分…などとマス目の大きさがまちまちで、単純な格子状にはなっていない表のことです。 Excelは、行の高さや列の幅を途中では変えられないため、このような入り組んだ表を作るには、「セルの結合」機能を使うしかありません。3列分のマス目なら3セル分を、5列分のマス目なら5セル分を結合すれば、行の高さや列の幅に関係なく、好みのサイズのマス目を作ることができます。 それならばということで、あらかじめセルを小さなマス目にしてしまい、好みのサイズでセルを結合し、自由自在に表を描けるようにするテクニックが、「Excel方眼
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