2017年10月、ある自由放任主義のネット掲示板に投稿されたこの“警告”こそ、現在「Qアノン」として知られる運動の始まりだった。そして、この書き込みをしたポール・ファーバー(55)こそが最初の使徒だった。 南アフリカ出身のソフトウェア開発者で、技術系ジャーナリストとしてアメリカの政治や陰謀論に長らく心酔してきたファーバー。彼はこうした突飛に思える主張も、「完全に理にかなっていることだ」と断言している。 彼は、リベラル派の悪魔崇拝者たちがワシントンのレストランで児童の人身売買をしているというネット上のデマを信じ続けている。 特定された「Qアノン」 「Q」とだけ名乗る一連の投稿が壮大な陰謀論へと発展するなか、その投稿者を取り巻く謎が信者たちの中心的な関心事となった。 匿名のQとは誰なのか? 今回、法言語学者からなる2つの研究チームがQの文章を分析した結果、最も初期の投稿にいち早く注意を喚起した