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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (21)

  • 「血圧200を放っておいたが問題なかった」などと放言する医者を信じてはいけない! - NATROMのブログ

    プレジデント2022.10.14号で「信じてはいけない!健康診断、医者、クスリ 最新版・コロナ対応 病院に頼らない生き方」という特集が組まれ、養老孟司氏と和田秀樹氏の対談が掲載されました。その対談から和田氏の発言部分を引用したツイートが6000件以上のリツイート、1.6万件以上の「いいね」がされました。 これ、もう答え出てるじゃん。 プレジデント 2022.10.14号 和田秀樹氏 pic.twitter.com/AW5M7xfsCK— のりのりもふもふ (@SFtFQjTAUuQzPVF) October 6, 2022 引用された和田氏の発言は「財政破綻した夕張市が結果的に社会実験になりました。市民病院が廃院になって、19床の診療所だけになり、しかも無料バス廃止で通院に1000円かかるようになり、多くの人が医者にかかれなくなった。市民の健康状態は悪化するのかと思われたが、ほとんどの病気

    「血圧200を放っておいたが問題なかった」などと放言する医者を信じてはいけない! - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2022/10/24
    受験秀才にありがちだが和田秀樹って医者のくせして長らく受験産業で飯食ってる印象強く胡散臭かったが、遂にトンデモ医療の世界へ行っちゃったか...
  • もし家族が肺炎になったら新型コロナの検査を要求するか? - NATROMのブログ

    COVID-19(いわゆる新型コロナウイルス感染症)症例が福岡でも出ました。私の外来にも「新型コロナが心配」という患者さんがぼつぼつ受診しています。幸い、私の外来ではいまのところはどなたも肺炎にはなっておらず、現時点では検査は不要だとご説明し、ご納得を得られています。 たまに誤解している人もいらっしゃいますが、現在(2020年2月22日)では新型コロナの検査に、中国への渡航歴や感染者への接触歴は必須条件ではありません。そうした条件を満たしていなくても、入院を要する肺炎や医師が総合的に判断し新型コロナ感染症を疑う場合など、「昨今の国内外の発生状況を踏まえ、これらの地域に限定されることなく、医師が新型コロナウイルス感染症を疑う場合に、各自治体と相談の上で検査することになります」*1。 ネットでは「検査をしてくれない。要求しても断られる」という声を聞きます。自分や家族が病気のときに望む検査をして

    もし家族が肺炎になったら新型コロナの検査を要求するか? - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2020/02/25
    安心感だけを求めて医学的に必要性に乏しい検査を行うのは社会的にも、患者さん個人にとっても不利益になります > 同感。確実性・無謬性信仰の暴走という感じ。
  • ピロリ菌は胃がんの原因の何%か? - NATROMのブログ

    ピロリ菌感染は胃がんの原因の一つである。主な原因であると言っていい。ピロリ菌が胃がんを引き起こすメカニズムもだいぶ明らかになっているが、よしんばメカニズムが不明であっても、疫学研究からピロリ菌と胃がんの因果関係は証明されている。 ただ、ピロリ菌感染が胃がんの原因だと言っても、ピロリ菌に感染していなくても胃がんになる人もいれば、ピロリ菌に感染していても胃がんにならない人もいる。報告によっても差があるが、ピロリ菌に感染していると、感染していない場合と比較してだいたい5〜10倍ぐらい胃がんになりやすい*1。ピロリ菌感染と胃がんの関係は、喫煙と肺がんの関係と同じぐらいの強さで、HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頸がんの関係よりは弱い。 「胃がんの99%はピロリ菌が原因」という主張があるが、さすがに99%というのは過大評価である。仮に胃がん患者の99%がピロリ菌陽性であったとしても、その中にはピ

    ピロリ菌は胃がんの原因の何%か? - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2017/01/18
    典型的な条件付き確率の問題。しばしば直感に反する結論となる。
  • コレステロール大論争で科学リテラシーを学ぼう - NATROMのブログ

    林衛氏によれば、以下に引用するグラフが、心疾患のコレステロール原因説を否定するデータなのだそうだ。 林衛、Medical Bio, 2011年3月号, Page73〜78、コレステロール大論争:「動脈硬化学会VS脂質栄養学会」論点の腑分け より引用 このグラフからは、複数の地域において総コレステロール値が高いほど心疾患死亡率が高い傾向にあることが読み取れる。一般的には、コレステロールが心疾患の原因であることを示唆するデータであると解釈される。もちろん、これは観察研究であるから、このグラフだけではコレステロールが心疾患の原因であるとは断定できない*1。また、コレステロール以外にも心疾患の原因があることも容易に見て取れる。しかし、林衛氏はさらに踏み込んで以下のような主張を行った*2。強調は引用者による。 しかし,いま改めてこのグラフを一瞥し,コレステロール原因説を否定するデータではないかと気づ

    コレステロール大論争で科学リテラシーを学ぼう - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2016/10/15
    林衛氏は... 科学コミュニケーションや科学リテラシーを教えているらしい > この辺のトンデモ学者は医学知識の前に論理推論や統計リテラシーが決定的に欠如している。
  • コレステロールを下げると危険なのか? - NATROMのブログ

    相関関係が因果関係を示すとは限らないことは、みなさまよくご存知であろう。有名な例は朝と成績の関係である。朝摂取と良好な成績に相関関係があることは、朝をきちんとべる学生ほど学校の成績が良いというデータからわかる(こういう研究を観察研究という)。しかしながら、朝をきちんとべることが良い成績の原因かどうかはなんとも言えない。因果関係がなくても、朝と成績の相関関係が生じることはありうるからだ。たとえば、教育に熱心な家庭環境が朝摂取と良好な成績の両方に影響を与えている場合は、朝摂取と良好な成績に因果関係はないが相関関係は生じる*1。だとすると、家庭環境をそのままにして、ただ朝だけべるようにしても成績は上がらない。 「朝べれば成績が上がる」と言いたいのであれば、もともと朝べていなかった生徒集団を、朝べさせる群(介入群)と朝べさせない群(対照群)の二つに分け

    コレステロールを下げると危険なのか? - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2016/03/23
    治療介入を行う線引きはどうやって決める?現在の日本の医療現場では、脂質異常症に対する治療介入が過剰気味であり... > そう単純ではないのだな。政治経済の領域も絡んでくる。
  • 肝臓洗浄(レバーフラッシュ/肝臓デトックス)は本当か? - NATROMのブログ

    「肝臓洗浄」とは肝臓や胆のうにある胆石を排出させ、肝機能の改善など効果をうたう民間療法です。「レバーフラッシュ」とか「肝臓デトックス」とか呼ばれることもあります。肝臓洗浄にはいろんなやり方があるようですが、典型的には空腹時にオリーブオイル、グレープフルーツジュース、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)、水を特定の手順で飲みます。その後体から出てきた排泄物(要するにウンコ)をザルで濾すと、大小さまざまな緑色の「胆石」が大量に得られるというのです。"liver flush"(レバーフラッシュ)で画像検索すると写真を見ることができます。 残念ながら肝臓洗浄はインチキです。確かに胆道は十二指腸に開口していますので、小さな胆石であれば胆道から腸管を通って排泄されることはあります。しかし、肝臓洗浄で出てくるような2-3 cmもの「胆石」は通常は胆道を通りません。また、一度にこれほど大量の「胆石」が排泄さ

    肝臓洗浄(レバーフラッシュ/肝臓デトックス)は本当か? - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2016/02/25
    残念ながら肝臓洗浄はインチキです > 民間療法は詐欺の巣窟と悟ったほうがよい。
  • 2016-01-05

    の医療の問題を考える上で、いろいろ示唆に富むまとめ。 ■「日の病院はどーして全く専門知識のない患者人に受診科を選ばせるのか。自分で科を選んだ結果「何でもありません」と言われて大病だった事がどれだけあったことか(°_°)」に対する意見・感想のまとめ - Togetterまとめ 病院の受付で腹痛を訴える女性。泌尿器科か内科か選べと言われてるが自分じゃわからないですっ!と訴えてる。日の病院はどーして全く専門知識のない患者人に受診科を選ばせるのか。 患者さんは悪くない。受付の事務員が悪い。他の人のコメントにもあるように、患者さんは総合病院に受診する前に診療所を受診して紹介状を書いてもらえばよかったという点はあるにせよ、どの科を受診するかの判断を患者さんに投げていいわけがない。「患者に選ばせないと後で苦情が出る」という指摘ももっともであるが、「泌尿器科か内科か選んでください」「自分じゃわ

    2016-01-05
    georgew
    georgew 2016/01/06
    患者さんは総合病院に受診する前に診療所を受診して紹介状を書いてもらえばよかった > これに尽きる。ホームドクター制をもっと徹底・促進する必要がある。
  • 混合診療のメリットとデメリット - NATROMのブログ

    最近、TPP関連で混合診療がよく話題にあがる。混合診療の問題は複雑である。「混合診療に反対している連中は既得権益を守っているだけ。がん難民のためにも今すぐ混合診療は全面解禁するべき」という意見も、「混合診療を解禁してしまうと、マイケル・ムーアの『SiCKO』のような、貧乏人がまともな医療を受けることができなくなる酷い制度になってしまう。絶対反対」という意見も、どちらも極端である。この両極端の意見の間のどこかに妥協点を見つけるのがいいだろうと私は考える。 混合診療とは何か? 混合診療とは、保険診療と自由診療(保険外診療)の医療を併用することを言う。現在の日では、混合診療は原則として禁止されている。たとえば、医療費が20万円の保険診療を受けると、自己負担割合が3割の人は、6万円のみ支払えばいい。14万円は保険者が支払うことになる。さらに、10万円の自由診療を同一の医療機関で受けたとする。混合

    混合診療のメリットとデメリット - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2011/11/15
    基本的に選択の自由は認められるベきだとは思う。
  • 今回報道された急性白血病と福島原発作業の因果関係は? - NATROMのブログ

    福島第1原発作業員が白血病によって死亡したというニュースがありました。まず、亡くなった作業員の方に哀悼の意を表します。 ■急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表 - 毎日jp(毎日新聞) 東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。外部被ばく量が0.5ミリシーベルト、内部被ばく量は0ミリシーベルトで、松純一原子力・立地部長代理は「医師の診断で、福島での作業との因果関係はない」と説明した。 東電によると、男性は関連会社の作業員で8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。東電は16日に元請け企業から報告を受けた。事前の健康診断で白血球数の異常はなく、今回以外の原発での作業歴は不明という。 作業と急性白血病での死亡の間の期間が短い

    今回報道された急性白血病と福島原発作業の因果関係は? - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2011/08/30
    少なくとも、現在得られている医学的知見からは「原発事故後の作業と急性白血病での死亡の因果関係はない」としか言えない > それほど単純な話ではなかった...
  • 震災前後でがん保険料は変わったか? - NATROMのブログ

    「原発事故後のガンの発症率が上がったので、ガン保険の売り止めがかかってる」というツイートが流れてきた。既に100人以上にRTされている。 この話が仮に事実だとすると、会社内でも営業部長職以上でないと知りえないような情報を、ツイッターで8万人以上にフォローされている知人にホイホイ流す外資系保険会社の社員が存在するということになる。大丈夫か、保険会社。 私には外資系保険会社の知人がいないので、この話が事実かどうか検証できない。しかし、がん保険料が震災前後で変化したかどうかについてなら、公表されている資料を調べたらわかるかもしれないと思ってやってみた。別に網羅的に調べる気はないので、たまたま「がん保険 保険料」でググってみて上位にきたアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)のがん保険についてのみ述べる。現在、公式サイトでは「■生きるためのがん保険Days(デイズ)」という商品の保険料が確認

    震災前後でがん保険料は変わったか? - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2011/08/26
    もし存在するならば、癌に対する危機感を煽り、がん保険の売り上げ増を謀ったという仮説を提唱したい > これなら腑に落ちる...
  • 福島の土のレメディが売られるわけ - NATROMのブログ

    ホメオパシージャパン株式会社から、「福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー」が販売された。 ■ホメオパシージャパン株式会社*1 このたび「RA Fukushima 1-S-2」(福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー)を 7月23日(土)に新発売いたします まあ、ベルリンの壁のレメディがあるぐらいだから、福島の土のレメディがあってもおかしくはなかろう。おそらくは「放射能」に効果があると主張されるのであろうが、ホメオパシージャパン株式会社のページには、効果効能は書かれていない。それもそのはず、ホメオパシージャパン株式会社は、「品」を売っているのであるから、医薬品的な効果効能を謳うと薬事法違反となる。何か薬物の含まれたものを品と称して売れば問題だが、「福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー」は、どんなに成分を詳しく調べてもほぼ100%が糖である。 効果効能を謳

    福島の土のレメディが売られるわけ - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2011/07/25
    こういうのを買う奴が世の中にいるってのが信じられない...
  • 差別を許容するコスト - NATROMのブログ

    「避難してきた被災者の車が、いわき市のナンバープレートをつけていたため、近所からクレームがついた」といった話は聞いていた。車についた「放射能」を恐れたのであろう。困ったことであるが、不安に駆られて、そういう行動をとる人がいても仕方のないことだろうと思っていた。しかし、医療機関や避難所といった、公的な性格を持つ施設が、正当な根拠なく被災者を不平等に扱うのは問題である。 ■福島第1原発:放射線検査「義務付け」 偏見で過剰反応 - 毎日jp(毎日新聞) 原発から半径20〜30キロの自主避難促進区域にある福島県南相馬市原町区から福島市に避難してきた会社員、岡村隆之さん(49)は24日、市内の医療機関で8歳の三女の皮膚炎の治療を断られた。理由はスクリーニングの証明書がないこと。市販薬で何とかしのいだが、岡村さんは「ただでさえ不安な避難生活。診察を断られたことが、どれだけショックだったか」と話す。 福

    差別を許容するコスト - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2011/03/29
    差別を許容してはならないのは、そのとき差別される人のためだけではなく、自分のためでもある > 同意。自分もいつ差別される側に回るか分からないから。
  • 一生に一度でいいから肝炎の検査を受けよう - NATROMのブログ

    ほとんどの人は健康で長生きしたいと考えているだろう。人々は健康のために、健康品を購入したり、運動したり、検診を受けたり、事に気をつけたりしているが、そうした行動にはコストがかかる。できることなら、なるべくコストの少ない方法で、効率よく健康・長生きという結果を得たいよね。そこで、コストパフォーマンスの良い方法を紹介するよ。それは、ウイルス性肝炎の検査を受けること。しかも、一生に一度でOK。そもそもウイルス性肝炎とは何か、なぜ検査が一生に一度でいいのかをこれから説明する。 国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス ■日人のためのがん予防法 肝がんの原因の大半が慢性ウイルス性肝炎 慢性ウイルス性肝炎ってのは、B型慢性肝炎とC型慢性肝炎のこと。薬害肝炎訴訟とかで聞いたことぐらいあるだろう。日の肝臓癌の原因の大半はこれ。大雑把に言うと、肝臓癌の原因の約75%がC型慢性肝炎で、

    一生に一度でいいから肝炎の検査を受けよう - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2011/01/11
    たいていは、保健所で無料で検査してくれる。医療機関委託での無料実施を行っている自治体もある > これは知らなかった。私は人間ドックで検査したけど。
  • 「冷たい」標準医療は「ぬくもりある」代替医療に勝てない - NATROMのブログ

    がんばれ!山先生〈2〉 「がんばれ!山先生」は、日医事新報という雑誌に掲載されている4コママンガである。日医事新報は医師向けの雑誌であるので、「がんばれ!山先生」も、完全に医師向けの内容である。内輪受け、自虐ネタが多い。今回紹介する「現代ムンテラ事情」も、自虐ネタである。「ムンテラ」とは、患者さんやご家族に対する説明のことを指す業界用語である。もともとは、「口(くち)」という意味のムント(Mund)と、「治療」という意味のテラピー(therapie)を合わせた言葉であるが、以下に引用するように、ぜんぜん治療になっていないことが多い。 現代ムンテラ事情(がんばれ!山先生〈2〉より引用) むろんこれはマンガなので誇張されている。実際にはこんな医師はいないだろう。だけど、医師の多くは、このマンガを読んで、「アハハ、だよねー」と思うのだ。200分の1の死亡率と聞いて安心できない患者さん

    「冷たい」標準医療は「ぬくもりある」代替医療に勝てない - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2010/09/04
    安心したい患者さんがいる限り、代替医療は勝ち続ける > 宗教だね、これは。
  • 丸山ワクチンに期待できない理由 - NATROMのブログ

    丸山ワクチンとは、結核菌を熱水処理して作られた、癌に効果があるとされる注射薬である。保険適用はなされていないが、有償治験薬という変則的な方法で使用可能である。丸山ワクチンの評価として、「間違いなく効く」から、「ただの水」というものまで、幅広い意見がある。私は、丸山ワクチンに薬効が証明される可能性はきわめて小さいと考えている。その理由は、40年近く35万人以上もの症例に使用されてきたにも関わらず、効果を示唆する証拠がほとんどないからである。 「間違いなく効く」という主張は陰謀論とリンクしていることが多い。著明な効果があると仮定すれば、承認されていないのには何らかの理由が必要だからだ。たとえば、以下のブログでは、丸山ワクチンが認可されなかった理由は官民癒着により正当な評価がなされなかったからだとする週刊新潮の記事を引用してある。 ■丸山ワクチンはなぜ「認可」されなかったのか?(Birth of

    丸山ワクチンに期待できない理由 - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2009/12/15
    40年近く35万人以上もの症例に使用されてきたにも関わらず、効果を示唆する証拠がほとんどないから > なるほど。これは決定打やね。
  • JBpress(日本ビジネスプレス)のホメオパシーの記事について - NATROMのブログ

    JBpressのサイトに、医療ジャーナリストの長野修氏によるホメオパシーの記事が掲載された。 ■自然治癒力を高める「ホメオパシー」 欧米からやって来た代替医療が日で静かなブーム(「世界で最も安全な医療」から「自然治癒力を高めるホメオパシー」に変更された) ■何のためのホメオパシーか 西洋医学が見放した人を前に、それでもノーと言えるか 詳しくはリンク先を読んでいただくとして、内容は概ねホメオパシーに好意的である。賛同できる部分もあるし、問題がある部分もある。代替医療に関しての私見も含め、JBpressのホメオパシーの記事についてまとめた。 選択肢として代替医療はあっていい 私は、「科学的根拠の乏しい代替療法であっても、末期癌のような積極的な治療手段のない病気に(緩和ケアと併用しつつ)使用するのは、私は必ずしも否定しない」と述べたことがある。長野修氏も同様のことを書いている。 患者は、最期ま

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    georgew
    georgew 2009/09/10
    バランス取れてる議論。
  • 蚊取り線香のリスク - NATROMのブログ

    ■殺虫剤と小児白血病に関連か 米研究(AFPBB News)を読んで、「そういや蚊取り線香の害って調べられているのかなあ」と疑問に思ったので、医中誌先生に聞いてみた。「放火時に時限装置として用いられた蚊取り線香についての検討」(犯罪学雑誌)などという論文に混じって、"Exposure to mosquito coil smoke may be a risk factor for lung cancer in Taiwan.(台湾において蚊取り線香の煙への曝露は肺癌の危険因子となりうる)"という論文*1を発見した。蚊取り線香って、"mosquito coil"って言うんだ。以下、サマリーを引用して訳した。 BACKGROUND: About 50% of lung cancer deaths in Taiwan are not related to cigarette smoking. En

    蚊取り線香のリスク - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2009/08/02
    少なくとも、寝室で一晩中蚊取り線香を焚くのは避けたほうがよさそうだ > 臭いが衣服に付着するので屋外作業でしか使わないけどそれだったら神経質になることもない???
  • どうして日本は癌大国になってしまったのか? - NATROMの日記 - NATROM 2009/07/25 10:01

    癌大国であることはむしろ誇りである 日人の死因の1位は悪性新生物(癌)である。1980年ごろから、脳血管疾患を抜いた。WHO Mortality Database*1で調べてみると、2006年で日の総死亡数は108万4450人、うち悪性新生物が原因なのが32万9314人で、総死亡の30.4%を占める。ちなみに、イギリス 27.0%、アメリカ合衆国 22.8%、イタリア 27.0%、ドイツ 25.7%、フランス 28.2%であった。ダントツとはいえないまでも、日は確かに癌による死亡率は高い。ではその原因は?「化学物質」「物添加物」による汚染や、「放射線」「石油から作った薬」などの不適切な医療が原因だという主張もあるが、間違いである。以下は、生活の変化が原因だという主張。 ■どうして日は癌大国になってしまったのか?(と健康)*2 今日で、ようやく育に取り組み始めてきましたが、

    どうして日本は癌大国になってしまったのか? - NATROMの日記 - NATROM 2009/07/25 10:01
    georgew
    georgew 2009/07/18
    日本が癌大国であるのは、日本人が癌に罹りやすかったり、癌で死にやすかったりするからではなく、長生きだからである > 統計解釈の教訓含む。
  • グールドも蔑まれた - NATROMのブログ

    ■「勉強ができる」という蔑称(理系兼業主婦日記)を読んで思い出したのが、スティーヴン・ジェイ・グールド(優れた科学エッセイを書いたことでも有名な進化生物学者)の「恐竜の効用」というエッセイ。ちなみに、グールドはアメリカ人でニューヨーク育ち。「頭のいい」子供が苦労するのは、日だけではないようで。 ■がんばれカミナリ竜〈上〉(早川書房) スティーヴン・ジェイ グールド (著) 子どもの文化は無残で、すさまじく反知性的になることがある。私が生き残れたのは、悪口の対象となっても絶望せず、ベースボールに関する知識でいくぶんかの尊敬を勝ちとったからである。しかし、科学に知的情熱を燃やす子どもは、うすのろとか、かたぶつとか、まぬけとか、とんまとか、奇人変人にされてしまう(どんな言葉がそのときよく使われていたか覚えていないが、残酷で独特の呼び方の一つがいつも流行っていた)。私は多くのクラスメイトから、変

    グールドも蔑まれた - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2008/12/30
    嫉妬心のなせる業だろうか。妬みの感情をどう解消してやればよいのか...。
  • 死生観と医療崩壊 - NATROMのブログ

    内科勤務医の春野ことりさんによるブログ、「天国へのビザ」の■患者の皆さん、あきらめてくださいというエントリーが注目を集めている。95歳の認知症の男性の消化管出血による貧血に対して輸血をオーダーするも、血液不足のためオーダーを取り消さざるを得なくなった。そのことを家族に伝えると、 娘は泣き崩れた。 「お願いです。できるだけのことをしてください!」 95歳、認知症で施設に入っていた患者である。もう寿命とは思えないのだろうか。 できるだけの看護をしてくださいというのなら分かる。しかし、できるだけの治療をしなければならないのだろうか。 不足している医療資源を奪ってまで、95歳の老人の命を数日長引かせることに何の意味があるのだろう。 エントリーは、「日人の死生観は明らかにおかしくなっている。今こそ見直さなければならない時期にきているだろう」で終わる。一般的な内科勤務医であれば、程度の差はあれ、同様

    死生観と医療崩壊 - NATROMのブログ
    georgew
    georgew 2008/01/03
    難しい問題。トリアージ処置、自分のことになったら冷静に受け止められる??