話題作や最新作を一堂にかいした「すごい」ライトノベルが発表されました。 女性読者の熱量を感じるラインナップです。
話題作や最新作を一堂にかいした「すごい」ライトノベルが発表されました。 女性読者の熱量を感じるラインナップです。
スレイヤーズのTogetterまとめみてたらしたくなってきたー! ということでしていきます そもそもライトノベルの歴史というものを語る時に、ライトノベルというものが「オタクカルチャーの交差点である」という事実に目を向けなければなりません ライトノベルというのはとかく、他のオタクカルチャー(漫画、アニメ、ゲーム、鉄道、ミリタリー、最近だとVtuberとか)にめちゃくちゃ影響を受けやすいジャンルです これはそもそも出自が出自で、 まず前提としてライトノベルの前身として、「時をかける少女」や「ねらわれた学園」などのSF的なジュブナイル小説があり、 「なんて素敵にジャパネスク」を書いた氷室冴子や新井素子の諸作品による現代の口語体を使った文体表現を使った少女小説があり、 D&Dが日本に来て、派生のゲーム群であるドラクエやらFFが売れたりしたおかげで、TRPGが流行、それらのリプレイ集も人気になり、
さて、今回は笹本祐一作品「妖精作戦」に対して、以前から思っていた疑問についてです。 先日、twitterでこの疑問についてツイートしました。 炎上覚悟で書くんだけど、 ラノベ史において「妖精作戦」がこれほど重要視されるのがよくわからない。笹本祐一作品だと「ARIEL」のほうが重要ではないか、と常々思っている。 そもそも「妖精作戦」て当時そんなにヒットしたの? 当時ソノラマ文庫よく読んでいたけど、全然知らなかったよ。 笹本祐一という作家を知ったのは、獅子王で「ARIEL」が話題になってからだったなぁ。 街の本屋で平積みされていたソノラマ文庫は、菊地秀行や夢枕獏、アニメノベライズが多くて、清水義範作品は棚にズラッと並んでいて、買わなかったけど人気あるんだなと名前だけは知っていた感じ。 90年代ラノベへの連続性は「妖精作戦」より「ARIEL」だと思うんだよね。「妖精作戦」が現れたから、なにかが変
けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do 炎上覚悟で書くんだけど、 ラノベ史において「妖精作戦」がこれほど重要視されるのがよくわからない。笹本祐一作品だと「ARIEL」のほうが重要ではないか、と常々思っている。 そもそも「妖精作戦」て当時そんなにヒットしたの? 当時ソノラマ文庫よく読んでいたけど、全然知らなかったよ。 2024-04-15 13:05:05 けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do 笹本祐一という作家を知ったのは、獅子王で「ARIEL」が話題になってからだったなぁ。 街の本屋で平積みされていたソノラマ文庫は、菊地秀行や夢枕獏、アニメノベライズが多くて、清水義範作品は棚にズラッと並んでいて、買わなかったけど人気あるんだなと名前だけは知っていた感じ。 2024-04-15 13:14:08 けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do 90年代ラノベへの連続性は「
ライトノベル、つまり若者向けのエンタメ小説は、コバルト文庫やソノラマ文庫が登場した1970年代に生まれたと言われてるんですが、コバルト文庫にはコバルト・ブックス、ソノラマ文庫にはサンヤングシリーズとそれぞれの前身に当たるレーベルが1960年代に登場しているんですよ。普通に考えれば、ライトノベルの起源は1960年代まで遡れる。 誰ですか? 1970年代がライトノベルの始まりと間違ったことを言い出した人は?? もちろん、1960年代に登場した若者向けの小説はあくまで源流であって、段階を経てライトノベルらしくなっていきます。 1966年 若者向け小説の登場 ← 『小説ジュニア』創刊 1969年 アニメ・漫画の影響が強くなる ← サンヤングシリーズ創刊 1976年 文庫レーベル化 ← コバルト文庫&ソノラマ文庫創刊 1977年 新時代の作家の登場 ← 氷室冴子&高千穂遙デビュー 1986年 ゲーム
なんでも、過去の名作ラノベを復刊させたり、ラノベ図書館?を作ったりする計画が進んでいるらしい。 蓬莱学園復刊とラノベ図書館01|中津宗一郎 まず第一弾として予定されてる作品は、蓬莱学園シリーズ。それから、ザンヤルマ、カイルロッドあたりも視野に入っているようだ。 いずれも現在は絶版で電書化もされておらず、読み直そうと思ってもそこそこ高い中古品を漁るしかないシリーズだ。そういう作品が容易に手に取れるようになり、かつ作者に利益が還元されるようになるのであれば、それは素直に喜ばしい。 特に、未完のシリーズである蓬莱学園は単なる復刊だけではなく、1巻が出たきりで中断されている「革命」の続きも上手くいけば出せるかもしれないそうなので、是非とも成功させてほしい。 ただ、この事業の立ち上げ人?だという人物の発言を見ていて、少し違和感を覚えるところがあった。 twitter.com/nakatsu_s/st
――なるほど、「昭和」感ですか。 尾崎 それで実際に倉田さん、黒田さんと会って話してみたら、まさに狙い通りだったなと。打ち合わせのとき、言葉が少なくて済むんですよね。「あの時代の、あの感覚の、あれで」と、簡単に説明したら、もうニュアンスが通じる(笑)。 ――共通感覚があるわけですね。 尾崎 そうなんです。今の時代ならではのまったく新しいアプローチでアニメ化するよりも、どちらの作品もこの世代ならではのオタク話で攻めたらいいんじゃないか、と考えた結果のスタッフィングでした。 倉田英之(以下、倉田) 2作品ともオタクの好きなものが山盛りですからね。っていうか、「BASTARD!!」なんて、日本のアニメにおける「ファンタジー」というジャンルの、原点にかなり近い作品だと思うわけです。 黒田 そうですね。僕、「ダーククリスタル」って映画が好きで。 尾崎 ああ、はいはい。名作ですよね。 黒田 あれで今で
MF文庫Jの2022年の紙書籍の売上が電撃文庫を超える prtimes.jp ラノベ業界では長らく電撃文庫がナンバーワンであり、それがずっと意識に刷り込まれていたので、これはなかなか衝撃的なニュースでしたね。おそらく電撃文庫の看板作品である『SAO』や『86』の新刊があまり出なかったことと、MF文庫Jの看板作品『ようこそ実力至上主義の教室へ』がアニメ第2期の放映で爆発的に売り上げを伸ばしたこと、MF文庫Jのボカロ小説が好調だったことなどが要因としてあるのだと思われます。 なお電子書籍の売上を加味するとまだ電撃文庫のほうが上らしいです。 ラノベVtuber「本山らの」が電撃文庫編集者となって大復活 www.youtube.com 昨年、大学卒業とともにVtuberを卒業していた本山らのさんが、KADOKAWAに就職して電撃文庫の編集者となりVtuberとしても復活。Vtuber業界全体を見渡
ライトノベルが人気という。日向夏の『薬屋のひとりごと』がTVアニメとなって話題沸騰中。アネコユサギ『盾の勇者の成り上がり』もTVアニメのSeason3が放送開始となってファンを喜ばせ、いのり。による『私の推しは悪役令嬢』のTVアニメも”悪役令嬢もの”の新機軸として評判を呼んでいる。もっとも、ライトノベルは以前に比べて売れてないといった声もある。いったいどちらなのか? その差はライトノベルをどう見るかといった意識の違いにあるようだ。 11月25日に宝島社から『このライトノベルがすごい!2024』が刊行となる。2023年に話題となったライトノベルを、読者や識者に聞いてランキングにしたもので、文庫部門で衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ』の連覇はあるか、裕夢『千歳くんはラムネ瓶のなか』が巻き返して3度目の1位を獲得するのか、単行本部門で香月美夜『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んで
毎年ライトノベルに関しては「このライトノベルがすごい!」ということで年間のおすすめ企画が宝島社さん主催で開催されていて、自分も協力者として参加していますが、ライト文芸にはそういったものがありません。そもそもこのジャンルのおすすめ記事を作っている人自体があまりいないので、自分の読んだ本の中からの独断と偏見によるチョイスで作りたいと思います。 対象としては「このライトノベルがすごい!」と同じ2022年9月~2023年8月に刊行された新作を対象30作品をセレクトしました。近年ライト文芸も全体をカバーするのが年々厳しくなっているのを痛感しますが、一方で全体のクオリティも底上げされています。自分の読んだ範囲でという限定はありますが面白い作品が選べたかなとは思っています。ライト文芸の定義については、ざっくりとそれっぽいので選んだということで予めご了解下さい(苦笑) なお今後、同様の括りの中で文庫編と文
はじめに毎度毎度ネット文字創作界隈をお騒がせすることで有名な、「名興文庫」およびその「相談役」。 (詳しく説明するのは面倒なので、知らない人は「名興文庫」「本格ファンタジー」「ダークスレイヤー」あたりでツイッター検索をかけてもらえば、何となくその立ち位置が分かってもらえると思う) 今回は、日本において「本格ファンタジー」が根付くはずの土壌をラノベが破壊してしまった、という歴史認識を巡って学芸員の鞍馬アリス@kurama_fantasy氏と論戦を繰り広げているようだが、その中でこんな発言が出てきた。 ttps://twitter.com/kurama_fantasy/status/1698847925580022266 鞍馬アリス @kurama_fantasy 最初から土台をなしにされたと言うことを、歴史的な史料(当該時期の雑誌、新聞、評論、研究、書簡類、出版に関わる統計資料等、あるいは当
今日も今日とてTwitterを見ていたら(何、X? 知らないな)、なぜか水野良の『ロードス島戦記』がトレンド入りしていました。どうやらブックウォーカーでセールをやっているおかげらしい。 あるいはこのツイートが原因なのかもしれないけれど、よくわからない。 このキャラの名前と、登場するアニメの名前を知っている方いるかなぁ。 pic.twitter.com/eQTGYdLa1G — 賢龍帝 (@koutei007) 2023年8月2日 いまとなってはファンタジー小説の古典というか、「過去の名作」の位置づけで、あらたに読もうという人もそれほど多くはないと思うけれど、ぼくにとっては青春の一作です。 ぼくがこのシリーズを追いかけていたのはじつに30年以上前、小学生(!)の頃ですが、いまでもパーン、ディードリット、ギム、エト、スレイン、ウッド・チャックらのことは良く記憶していますね。 まあ、それだけ印象
もったいない話だな、というのが11話を見ての感想だった。 3期は「残念ながら出来がいいとは言えない。それでも、1クール通じて各話まともに見られる作りをしており、なおかつストーリーラインを設計してそれに沿った描写ができている」と感じた。1期・2期を思えば驚くような改善ぶりだ。 そして4期は「ふつうのアニメ」と言っても構わない、と思えるほどだった。ふつうとはつまり、原作を映像化するにあたってなにを画面に表し、なにを省くか、あるいは語り換えるかの手順が、不足や取りこぼしがあったとしてもこなせていると感じられたのだ。 たとえば3話だ。ダミアンの未来視の罠によってオーフェンたちは分断され、各々がいずれ体験すること/既にしてきたことをネットワークで体感させられる。 その前の時点で一行が「偶然」荒野でばらばらになっていたこと、最接近領をジャックが襲撃していたことも手伝い、原作では一度読んだだけではなにが
「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか (平凡社新書) 「若者の読書離れ」というウソ(1030;1030) posted with ヨメレバ 飯田 一史 平凡社 2023年06月17日 楽天ブックス Amazon Kindle 7net honto 紀伊國屋書店 週末、平凡社新書の「『若者の読書離れ』というウソ」を巡って、ライトノベル界隈でいろいろな議論が巻き起こっていました。とはいえ中高生くらいでは小遣いが潤沢にあるわけでもなく、たくさん買えるわけではないのが実情です。そこで今の中学校図書館でどんなが買われているのか今回調べてみました。 ちなみに学校図書館は公共図書館に比べると予算が格段に小さく、高校の学校図書館は一部の予算が潤沢な高校を除くともっと小さいのが実情です。今の中学校図書館の受注は自分の方で抽出できるので、今回、2022年1月から2023
冬にそむく (ガガガ文庫) 作者:石川博品小学館Amazon『ボクは再生数、ボクは死』以来、石川博品ほぼ三年ぶりの新刊。異常気象で年中雪が降る「冬」が訪れた世界の三浦半島のある町を舞台に、冬の冷たさと雪に閉ざされた閉塞感のなかで、それでも高校生の恋人同士がデートを重ね、かまくらや小さな部屋や布団のなかで二人だけの温度を確かめ合いながら生きる理由を見つけ出す青春小説。 しばしば授業がリモートになる「冬」の設定は明らかにコロナ禍の小説的変奏で、コロナ禍を人との交流そのものは阻害されない形に変形して、見えない恐怖を雪という徐々に降り積もって歩くことすら困難にさせるものへと物質化し、諸々の困難を子供たちの閉塞感を描くために小説的に操作しやすいものにしている。初めての事態に不慣れな授業を受けざるを得ず割を食ってる世代の二人を通して、終盤の展開に直に現われているけれどもそんな子供たちのこの灰色の世界へ
さる2022年。6月に「TRIGUN」、9月に「るろうに剣心」の新たなアニメ制作が発表され、わたしは「ここにわれらがグロ魔術士どのがいたら、90年代不殺主人公が揃い踏みだったのになあ。タイミングが早すぎた」などと暢気なことを言っていた。 そして「るろ剣」発表の数日後、本当に東部編のアニメ化が発表されてしまった。嘘だろ。 思い返せば、プレ編を強く押し出しているわりにコルゴンにだけ声がついていなかったり、ラモニロックの本名が明かされたり(視聴時は話をまとめるのすらできていないのにそんなことやってる場合かと思った)、妙な点はいくつかあった。また、もの柔らかな声質が特徴とはいえ、佐々木望をアスラリエル役にあてるのも不可解だった。なるほど東部編のアニメ化のためだったのかと納得はする。納得はするがなんでこんなことに。 単なる視聴者が利益を気にするのはおかしな話とはいえ、2期以降はグッズも出ていない、コ
追記(2023/4/30):20000文字ほど加筆修正した増補版が以下に掲載されています。 kakuyomu.jp 前書き 「小説家になろう」の「異世界転生」を準備したのは2008-2012年の「二次創作」*1シーンにおいて流行した「転生オリ主」(現実世界からやってきた原作には登場しないオリジナル主人公)である、という話はネット小説/Web小説を論じるいくつものテクストで見られるし、このブログ内でも何回かしている。 web小説における「転生」普及過程 - 小説家になろう なろう批評2:「転生」と「転移」について/崩れ去るリアリティ/転生オリ主の遺言 - 古い土地 そうすると次に問われるのは「転生オリ主はどこから来たのか」であろう。 ここで「アイディア」としての転生オリ主と「ジャンル」としての転生オリ主を区別しておきたい。前者について起源を辿ることは難しいし、あまり意味がない。 遡ると199
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