極超音速ミサイルの発射実験を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右)=11日(朝鮮中央通信=共同)北朝鮮は、バイデン米政権が対北独自制裁の強化に乗り出した直後のタイミングで今年3度目のミサイル発射を強行した。中国やロシアは北朝鮮擁護に回っており、北朝鮮は国際社会の足並みの乱れを見越したかのように新兵器開発を加速させている。 「国家防衛力強化は主権国家の合法的権利だ。われわれは正々堂々たる権利を放棄しない」。北朝鮮外務省は米国の制裁強化に反発して14日に発表した報道官談話でこう主張した。その直後のミサイル発射で軍備増強方針に揺るぎないことを行動で見せつけた。 5日と11日のミサイル発射を念頭に「特定の国や勢力を狙ったものではない」と主張。逆に米国が制裁発動で「情勢を意図的に激化させている」と非難し、対話を呼び掛けてきたバイデン政権が「実際は対(北)朝鮮孤立・圧殺政策に固執している」と強調