崩壊するんじゃないかといわれていたEUですが、今年の夏から崩壊の可能性を陰謀論信者以外も話し始めています。 その理由は、現在ヨーロッパに大量にやってきている難民の受け入れ問題です。日本だと外信ニュースでコッソリ報道されるだけなので他人事状態ですが、ここイギリスやヨーロッパ大陸諸国では、「日常の問題」になりつつあります。 ところで、そもそも話題になっている「難民」の定義を整理してみましょう。1951年難民条約(Refugee Convention)の定義では、自分の国において、政治的、宗教的、人種的に迫害されており、他国へ逃げることを希望する人、となっています。つまり、「難民」であると認定されるのは、母国で迫害されているかどうかがポイントになります。母国で殺されるとか、なんらかの理由で住めない人が、その理由を証明できない限りは難民として認められません。 ヨーロッパ諸国が揉めるのは需要と供給の