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書評に関するkazgeoのブックマーク (10)

  • 押井流「かっこいいオヤジ」論~『凡人として生きるということ』 押井守著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン

    なぜたちは、帰りの遅い夫に不機嫌になるのか。 著者によれば、が怒るのは、浮気を疑ったりしているからでもセックスができない欲求不満からでもない。専業主婦であれば、社会との接点が夫しかないのが根底にあるという。 いっぽう、男たちは明言化しえないの焦燥感を察することなく、外の空気をリビングに脱ぎ散らかしてしまう。夫が発散する「社会」のにおいがを疎外し、取り残された気持ちを味わいたくないは社会との関わりを求め、ボランティアや趣味の講座に通い始めることとなる。 というふうにの隠された心理構造を説いてみせるあたりは、人生相談の回答者ふうだし、ナマっぽい感じに一瞬、著者が人気のアニメーション監督だということを忘れてしまいそうだ。 原因がはっきりすれば、あとは対策だ。 外で忙しく、社会的にも認められるようになっても、家に入るときには「ただのダメな男ですよ」と自分を切り替える。「監督」の顔を見せ

    押井流「かっこいいオヤジ」論~『凡人として生きるということ』 押井守著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン
  • 権力は腐敗する、いつでも - mmpoloの日記

    南木佳士「トラや」(文藝春秋)を読む。芥川賞作家であり医者でもある人がうつ病になり、奥さんや(トラ)に助けられ長い時間をかけて回復していく。トラは野良の子だったが南木家の飼いとなる。そして15歳で急性腎不全にかかって亡くなるまでが描かれている。とても良いノンフィクションだ。しかし時々ドキッとするような記述がある。 むかし、週に一度は仕事仲間たちと呑みに行く店があり、その夜も二階のカウンターでソース焼そばをつまみにジンを呑んでいた。一階は堂で、そこに院長が来ている、とマスターが教えてくれたから、降りていって、独りでラーメンべている院長の向かいに座った。そして、これだけ医者の数が増えてきたのだから、内科の医師の人事くらいは内科の責任医長の判断に任せればよいのではないか。いちいち院長の決裁をあおぐほどの大事ではないのではないか、と世間話のついでに持論を述べてみた。 七十歳をとうに過ぎ

    権力は腐敗する、いつでも - mmpoloの日記
  • 「イモなんかで文明が生まれるか?!」~『ジャガイモのきた道』 山本紀夫著(評:尹雄大):日経ビジネスオンライン

    書の「はじめに」によれば、ジャガイモは偏見にまみれた作物だったようだ。「イモなんかで文明が生まれるか」と言い放った考古学者さえいるという。ずいぶんな言い方だが、太平洋戦争下、代用としてイモ、カボチャ類ばかりをべ、ひもじい思いをした世代の恨みもたぶんに影響しているのだろう。 だが、それを差し引いても、ジャガイモは分が悪い。世界三大文明の糧基盤は小麦や米といった穀類に依っていることから、「非穀物農耕や牧畜の生産経済では、一万人以上の人口を一緒に集住させ、生活させることはほとんどまったく不可能」という考えが考古学や歴史学の分野で幅を利かせ、自明とされてきたという。 書は、ジャガイモに着せられた汚名を雪ぎ、ジャガイモがいかに人類史に貢献してきたかを明らかにする。 著者はトマト、ジャガイモ、タバコといったアンデス原産の野生種の調査をきっかけに「穀物唯一史観」とでもいうべき文明観に疑問を抱く

    「イモなんかで文明が生まれるか?!」~『ジャガイモのきた道』 山本紀夫著(評:尹雄大):日経ビジネスオンライン
  • 猪木武徳編著『戦間期日本の社会集団とネットワーク デモクラシーと中間団体』とトクヴィル - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    武藤さんからご恵贈いただきました。ありがとうございます。すでに同書の武藤さんの論説「戦間期日における知識集団ー黎明会を中心に」については少しだけ当ブログで言及させていただきましたが、今後の福田徳三研究に活かさせていただければと思います。ところで書の問題意識を猪木先生は次のように書かれています。 「近年、日の議会やメディアでしばしば論じられる政策課題として、地方を活性化するために「地方分権」をいかに確立するか、税源の地方への委譲や中央政府から地方政府への人材の「天下り」をどう考えるのか、国民の司法への参加を政治制度としてどうとらえるのか、その具体的な形としての「裁判員制度」はいかに運用されるべきなのか。NPOやNGOとよばれる中間組織が、いかに公的な事柄への国民の関心を高め、公的な利害と私的な要求を調整する力を持ちうるのか、といった問題が挙げられる。 これら三点は、トクヴィルが170年

    猪木武徳編著『戦間期日本の社会集団とネットワーク デモクラシーと中間団体』とトクヴィル - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 新著「私塾のすすめ」5月8日刊行 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    5月8日に新著「私塾のすすめ」(齋藤孝さんとの共著、ちくま新書)が刊行されます。アマゾン、紀伊国屋等で予約が始まりました。 レールのない時代である現代をサバイバルするには、一生学びつづけることが必要だ。では、自分の志向性に合った学びの場をどこに見つけていったらいいのか? 書は、志ある若者が集った幕末維新期の「私塾」を手がかりに、人を育て、伸ばしていくにはどうしたらいいのかを徹底討論する。過去の偉大な人への「私淑」を可能にするものとして、「」の役割をとらえなおし、「ブログ空間」を、時空を超えて集うことのできる現代の私塾と位置づける。ウェブ技術を駆使した、数万人が共に学べる近未来の私塾にも言及し、新しい学びの可能性を提示する。(カバー折り返しの内容紹介) 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書) 作者: 齋藤孝梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05/08

    新著「私塾のすすめ」5月8日刊行 - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • 客に近い者勝ち - 書評 - 「売れる仕組み」に革命が起きる : 404 Blog Not Found

    2008年03月29日00:05 カテゴリ書評/画評/品評Money 客に近い者勝ち - 書評 - 「売れる仕組み」に革命が起きる 著者人より献御礼。 「売れる仕組み」に革命が起きる 石塚しのぶ 初出2008.03.24;販売開始まで掲載 しかもLAからの国際便で。 到着したのは11時ごろ。完全に寝ていたのだが、それで起こされた。むっとしつつ読んで目が完全にさめた。おかげで出稿寸前の「小飼弾のアルファギークに逢って来た」に「一行直しを!」という編集からの土壇場リクエストに間に合った。ありがとうございます。 書〈「売れる仕組み」に革命が起きる〉は、LAでコンサルティング会社Dyna-Search, Inc.を興して25年の著者が、ここ数年に革命的に変わった「ものを売る」という行為を、合州国の推移を分析した上で、日の読者にも役立つようにまとめたもの。 目次 - 書籍連動サイト:「売れる

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  • 家庭のために、ひとりになりたい~『家に帰らない男たち』 松井計著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン

    カプセルホテルに漫画喫茶、サウナなどを泊まり歩いていると聞くと「ネットカフェ難民」という言葉が頭に浮かぶ。けれども、ここに登場する男性たちは定職についているし、帰る家もある。 家はあるのに帰ろうとはしない男たちが増えているとの情報から著者のルポは始まる。 7年前、架空戦記が専門の小説家だった著者は収入が途絶え、公団住宅を強制退去させられた経験がある。住む家を失い、子ともバラバラになった。もちろん望まぬ事態だった。 深夜の東京を歩き、意地でも路上でだけは眠るまいとファミレスで一夜を明かす。どう見られるか。他人の目を意識し、転落することに抗う日々を克明に綴った『ホームレス作家』(幻冬舎)が一躍ベストセラーとなり、起死回生、再び帰る家を得た。そんな著者だから尚更のこと、書に登場する6人の男性たちは不可解な存在に思えたのだろう。 〈あの頃──私は、一刻も早く、帰ることのできる家を見つけたい、と

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  • VIPPERな俺

    2024年03月13日09:12 成田悠輔「老人は集団自決しろ!」 氷結cm降板へ 1 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:24/03/12(火) 22:32:18 ID:OsQp 「高齢者は集団自決せよ」発言の証拠の動画。こういう人をインフルエンサーにしてはいけない。#キリン不買 #キリンボイコット #キリン不買運動 pic.twitter.com/pQopfffcNT— 公教育破壊は自民党支持者の責任です (@kyouikuzesei) March 10, 2024 2 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:24/03/12(火) 22:32:31 ID:OsQp キリン、成田悠輔氏の「氷結」広告を取り下げ 「高齢者は集団自決」発言に強まる批判 「過度な表現あった」と説明 https://news.goo.ne.jp/article/maidonanews/business/ma

    VIPPERな俺
  • 子どもたちは言葉を失い、他者を拒絶する~『メディアに心を蝕まれる子どもたち』 有田芳生著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン

    子供のころの記憶で、鮮明に覚えているもののひとつが、テレビが家にやってきたときのことだ。 昭和30年代の半ば。近所のオジさんオバさんたちが集まって、テレビを囲んでいる。見入っていたのは実写版の「鉄腕アトム」で、今見たらツッコミどころ満載のものだったろう。空中を飛ぶアトムの身体の上には、ぴかぴかするワイヤーのようなものが見えていた。ロボットなのに生身の感じに「これヘン、ねえねえ」何度も口にすると、父親は不機嫌に睨み返していた。高価な買い物にケチをつけられたとでも思ったのか。 じきに子供がテレビを見ていいのは30分と決められた。目がわるくなるからとテレビ画面にもう一枚スクリーン眼鏡のようなものを重ねたり、ふだんは大事に布をかけ、チャネルをカチカチ替えようものなら父親の拳骨をくらったものだ。 そんなふうに、テレビはメディアである以前に、居間に鎮座する財産だった。しかし、すでにあって当たり前のモノ

    子どもたちは言葉を失い、他者を拒絶する~『メディアに心を蝕まれる子どもたち』 有田芳生著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン
  • 今、読むことを最も課したい一冊 - 書評 - はじめての課長の教科書 : 404 Blog Not Found

    2008年02月12日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 今、読むことを最も課したい一冊 - 書評 - はじめての課長の教科書 著者より献御礼。 はじめての 課長の教科書 酒井穣 初出2008.02.01; 販売開始まで更新 一読して感じた。 書こそが、今、日で最も読まれるべきであると。 書「はじめての課長の教科書」は、中間管理職中の中間である課長がかくあるべきかを、オランダ在住のヴェンチャーのCFOがまとめたもの。正直この発想はなかった、というよりあったのだが言語化できなかった。言語化できたのは、著者が「外」から日を長期的に眺める機会があったことと無関係ではあるまい。 傑出した個人となることを目的とした自己啓発書は、現在勝間和代を筆頭として無数にある。また、傑出したリーダーがその経験を綴った「リーダー」または「社長」も、吉越浩一郎をはじめ無数にある。しかし「中間」

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