米ニューヨーク大学が中心となり結成された国際研究チームが、生物学史上初となる酵母の人工合成に成功した。これは、生命の設計図である遺伝情報を含む染色体を人為的に設計し生きた酵母の染色体と入れ替え、自然界には存在しない「新たな酵母」を作り上げるというもので、過去、細菌では成功例があるものの、ヒトと同じ「真核生物」に分類される酵母では初めてだという。
北海道大学(北大)は3月12日、花粉症や喘息、じんましんなどに代表されるアレルギー応答を調節するマスト細胞内タンパク「STAP-2」を同定したと発表した。 同成果は、同大大学院薬学研究院の関根勇一 助教、同 今重之 助教、同 室本竜太 助教、同 硎澄仁氏、同 齋藤浩大氏、同 松田正 教授、理化学研究所 統合生命医科学研究センターの西田圭吾氏、山崎哲氏、柏倉淳一氏、慶應義塾大学医学部の吉村昭彦 教授、大阪大学大学院医学系研究科の織谷健司 准教授らによるもの。詳細は免疫分野の学術誌「The Journal of Immunology」に掲載された。 日本では人口の約3人に1人がなんらかのアレルギー疾患に罹患していると推定されており、その対策に向けた研究が進められている。近年の研究から、発症メカニズムや悪化因子などの解明が進められているものの、まだ完全に解明されたという段階には至っておらず、治療
京都大学CiRA、リジェネフロおよびAbu Dhabi Stem Cell Centerとの共同研究契約の締結を発表 共同研究によりiPS細胞から糖尿病の新規治療法開発を目指す
皮膚などの体の細胞を弱酸性の溶液に30分間ほど浸すだけで体のさまざまな組織になる「万能細胞」を作り出すことにマウスの実験で成功したと理化学研究所などの研究グループが発表しました。 これまでの生物学の常識を覆す画期的な成果として注目を集めています。 神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループは、生まれてまもないマウスのリンパ球を弱酸性の液体に30分ほど浸し、その後、培養したところ、さまざまな種類の細胞に変化する能力を維持する遺伝子が活性化することを突き止めました。 そしてこの細胞をマウスの体内に入れると、実際に皮膚や筋肉などのさまざまな細胞に変化するのを確認できたということで、「刺激を与えることでさまざまな細胞になる能力を獲得した」ことを意味する英語の頭文字から「STAP(スタップ)細胞」と名付けました。 こうした能力を持つ細胞は、皮
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京都大大学院人間・環境学研究科の末次健司研究員(植物分類学)は7日、花を咲かせず光合成もしない新種のランを鹿児島県で発見したと発表した。こうした種の発見は世界で2例目という。フィンランドの植物学専門誌のオンライン版に掲載された。 末次研究員は昨年4月、鹿児島県・薩摩半島の約40キロ南にある竹島で植物を調査し、竹林に生える新種のランを発見。100個体以上が自生しているのを確認し、「タケシマヤツシロラン」と名づけた。 この種は、きのこなどの菌類に寄生して栄養を得る植物で、光合成を行わず1年のうちの多くを地中で過ごす。4~5月だけ地上に芽を出してつぼみができるが、開花をせずにそのまま種子を作るという。 こうした植物の発見は2012年に台湾で報告された事例があるという。 末次研究員は「開花も光合成もしないという、いわば『植物であることをやめた植物』といえる。今後、なぜこうした進化を遂げたのかを詳し
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By xtoq 「睡眠がなぜ必要か」というのは何世紀にもわたって多くの科学者を悩ませてきた永遠のテーマですが、その有力な解の一つとして「睡眠中に脳の神経伝達に重要な細胞の数が増える」ことがアメリカの研究で明らかにされました。 BBC News - Sleep 'boosts brain cell numbers' http://www.bbc.co.uk/news/health-23932577 脳細胞において信号(神経パルス)の伝達を担う細胞を「軸索」といいます。軸索は「髄鞘(ミエリン鞘)」と呼ばれる絶縁体の物質で覆われると、興奮が髄鞘部分をスキップして伝わるため、神経パルスの伝導が高速になります。つまり、神経の伝導効率を高める役割を髄鞘が担っており、髄鞘にふくまれるミエリンという物質が神経系に重要なのです。 これは神経細胞の構造図で、赤い枠で囲った部分が髄鞘(ミエリン鞘)です。 ウィス
キンギョソウはその名の通り金魚のような花を穂状に数多く咲かせるごく一般的な植物だ。英語では、ドラゴンの頭に似ているということで、ドラゴンフラワーとも言う。 花が枯れると莢(さや:種子を包んでいる殻)が残るのだが、それがちょっとしたホラーとなる。そう、髑髏(ドクロ)そっくりなのだ。愛くるしい花が一遍して恐ろしいドクロとなる。そのギャップが更なる興味を引き立てる。
ある男性被験者の脳活動から構築された画像。夢に登場している可能性の高い単語が大きく表示されるとともに,その単語に対応する画像が出力されている。[提供:ATR脳情報研究所神経情報学研究室] 「今みていた夢には,女性が登場しましたね?」 このように夢の内容を解読できる技術がATR脳情報研究所の神谷之康室長らによって開発された。睡眠中の脳の活動パターンを解析することで,夢にあらわれた物体の情報を高い精度で言い当てられるという。夢の内容を客観的に知る技術ははじめて。成果は科学誌『Science』オンライン版(アメリカ東部時間2013年4月4日発行)に掲載される。 ■ 脳活動を測定し,夢に登場したものを言い当てる 多くの夢は視覚的な経験をともなう。ATR脳情報研究所神経情報学研究室(京都府)の神谷之康室長らは,夢をみているときの脳活動を記録し,実際に画像を見ているときの脳活動パターンと照らし合わ
生物の遺伝情報を担っているDNAを、人工合成したウイルスの微小な殻で包むことに鳥取大と九州大のチームが25日までに成功した。チームは世界で初めてとしている。 一般的な遺伝子治療で投与する治療用DNAを組み込んだ天然ウイルスよりも安全で、効率的にDNAを運ぶことが期待できるという。4月からは、がん治療のための人工ウイルス殻の開発を始める。 チームの鳥取大大学院工学研究科の松浦和則教授によると、殻は球状で、中心となる部分はペプチドという物質でできている。松浦教授らは水中で自然に集まって殻を作るペプチドの化学合成に成功。人工殻の内部には、DNAなどマイナスに帯電している物質が入りやすいことが分かった。 DNA水溶液にペプチド水溶液を加えたところ、直径約95ナノメートル(ナノは10億分の1)の殻にDNAが入っているのを確認した。
米マサチューセッツ州メドフォードのタフツ大学の生物学者、マイケル・レビン博士が、オタマジャクシから目を切り取って、別のオタマジャクシの尾に移植し、その目が完全に機能しているという驚くべき結果を示した。 脳ではなく、脊髄につながったこの目は、本来なら正常でないない位置にあるのに、きちんと機能している。この発見は、特に再生医療分野において多くの意味をもつだろうと研究者らは期待している。
素人でも訓練すれば、プロ棋士と同じような「直観」的な思考回路が持てるという研究結果を理化学研究所(埼玉県和光市)の脳科学総合研究センターが確認し、米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に発表した。 直観的な思考は他者に伝えるのが難しく、仕組みの解明が期待される。 プロ棋士は、将棋の盤面を見た途端に直観が働き、「次の一手」が浮かぶとされる。医師が診断画像を見てどこに異常があるかを見つけたり、システムエンジニアが膨大なデータの中から、故障の原因を探すのも同じ能力だとされている。 同センターでは、プロ棋士の直観が働いている時に、脳のどこが活発に働くかを調べ、習慣行動の形成に関連があるといわれている「尾状核(びじょうかく)」と呼ばれる部分が働くことを突き止めて2011年に発表した。 今回は電気通信大の協力で将棋をやったことがない20~22歳の男子学生20人に毎日約1時間、4か月にわたって
英エディンバラ(Edinburgh)空港のロビーで寝る旅客(2011年5月24日撮影、資料写真)。(c)AFP 【2月28日 AFP】たった一週間の睡眠不足であっても、遺伝子に悪影響を及ぼし得る――26日に発表された報告書によると、睡眠不足は遺伝子発現にマイナスの影響を与える可能性があることが分かった。この発見が、睡眠不足とさまざまな健康状態の関係を明らかにするヒントになるかもしれない。 十分な睡眠の不足が、心臓疾患や認知障害、肥満といった健康状態と関連していることはすでに確認されている。眠りの研究を専門とするディルクヤン・ダイク(Derk-Jan Dijk)氏と研究チームは、睡眠不足が健康上の問題にどのように関連するのかに着目しながら、症状の裏側にある分子メカニズムについての詳細な調査を行った。 その結果、毎晩6時間以下の睡眠で1週間を過ごした場合、炎症や免疫系、ストレス反応に関連する7
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国の特別天然記念物トキを含むトキ科の分類について、日本鳥学会がこれまでのコウノトリ目から、ペリカン目に変更したことがわかった。 近年のDNA解析で、ペリカンに近いことがわかったため。環境省は「分類が変わっても保護の位置づけには全く影響ない」としている。 生物の分類では「科」の上に「目」があり、トキはコウノトリに外見が似ていることから、コウノトリ目トキ科とされていた。 ところが、米国チームによるDNA解析で、コウノトリよりペリカンに近いことが判明。同学会は昨年9月、日本鳥類目録の改訂で、ペリカン目トキ科に変更した。 トキの野生復帰に取り組む環境省佐渡自然保護官事務所の長田啓・首席自然保護官は「トキがペリカンのグループだったとは意外。分類が変わっても野生復帰を着実に進めることに変わりはない」と話す。
2013年01月22日 四重鎖DNAの発見 背景: 生物学を勉強すると、DNAの基本的な構造として必ず二重螺旋構造を習う。しかしDNAには他にもいくつかの形態が存在し、時と場合に応じてその構造を変化させている。 要約: 生物学においてDNAの二重螺旋以上に象徴的な構造は存在しない。しかし実験室内では、グアニン(G)を多く含んだDNAを使うことで、四角形に 近い構造を簡単に作成することができる。この四重鎖構造は、グアニンを多く含んだDNA鎖上の4つのグアニンが、お互いに水素結合で引きつけあうことで形成される。そしてこの構造は、生物の細胞内でも見られるはずだと考えられていた。 この度、イギリスはケンブリッジ大学のShankar Balasubramanian博士率いる研究チームによって、DNAの四重鎖構造がヒトの細胞内で存在するという強力な証拠や、その構造が重要な生物学的機能を持っている可能性
トリビア的に気になって調べたのでメモ。ヒトの網膜が視神経を介して脳に送る画像(動画)データの転送速度はだいたい 10Mbps ぐらいらしい。 Efficiency of information transmission by retinal ganglion cells. Koch K, McLean J, Berry M, Sterling P, Balasubramanian V, Freed MA. Curr Biol. 2004 Sep 7;14(17):1523-30. in vitro でパッチ電極を使ってノイズ刺激入力下の網膜神経節細胞のスパイク活動を記録。そこから情報量を計算。 How much the eye tells the brain. Koch K, McLean J, Segev R, Freed MA, Berry MJ 2nd, Balasubramania
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