横浜市港北区南部の地域情報サイト「新横浜新聞」は6月2日付で、「<相鉄・JR直通線が苦戦>羽沢横浜国大駅の利用は想定の半分、コロナも影響」という記事を掲載した。相鉄ホールディングスが公開した「2020年3月期決算説明会資料」のうち、相鉄・JR直通線の業績部分の数値を紹介する内容だった。新型コロナウイルス感染症の影響もあるだろうし、数字を見ればたしかに苦戦で、記事内容は間違っていない。 相鉄・JR直通線「も」苦戦している しかし見出しだけ見ると、直通プロジェクトそのものが苦戦と勘違いされそうだ。そこで今回は、決算説明会資料をもう少し深く読み、明るい希望を見つけ出したい。そこから大都市の通勤事情の変化と対応策が見えてくる。 「2020年3月期決算説明会資料」によると、2019年11月30日に開通した相鉄・JR直通線の利用者は1日あたり2万5,000人で、計画していた5万6,000人の半分以下、