アップルは今年に入り、株主から「スマホ中毒を回避する取り組みをせよ」との公開書簡を突きつけられていた。実際に、若者や大人が熱中しているソーシャルメディアサービスを提供しているのはアップルではない。 そのため一見お門違いにも見える要望だが、公開書簡にはアップルだからこそ業界に一定の影響力を与えられること、ブランドを高められること、などアップルが行動するべき理由が綴られていた。 アップルは6月4日に基調講演が行われた世界開発者会議「WWDC 2018」の場で、その要望に応える強力な機能を提供することを約束した。 アップルが考える「デジタルヘルス」とは? 2018年9月にリリースし、現在のiOS 11ユーザー向けに無償でアップグレードを提供する最新ソフトウェア「iOS 12」には、アップルが考える「デジタルヘルス」、すなわちテクノロジーを健康的に活用する生活が送れる環境がもたらされようとしている