新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が緊急事態宣言を出す意向を固めた前日の4月5日。通常は大混雑する日曜日の夕方の舞浜・東京・秋葉原の3駅を歩くと、自覚していたつもりでも呆然としてしまう光景があった。 まずは、東京ディズニーリゾートの最寄り、舞浜駅。春の日曜日の夕方というと、卒業旅行や春休み、さらに週末の家族連れでホームに乗降整理人員が出るほど混雑する。 この日の舞浜は、家族連れもカップルも、ディズニーアイテムできめた女子たちの姿はひとりもいない。いるのは従業員やスーツ姿がホームに10人前後。 京葉線の電車内も、ロングシートの端に座る人が数人で、その端席すら空いているところもある。1両あたり7人前後しかいない。車内には、「この先の駅の停車中に換気のために空調を調整します。ご協力をお願いします」という車掌のアナウンスが流れている。 17時の東京駅を歩いてみると、思わず「マジか」と口に出ち