難しい言葉を知らないと、アクセスできない思想がある。 難しい言葉たちから、女は排除されてきたから、学問としてのフェミニズムにも、女たちはアクセスできない。女性差別と闘うための武器を手に入れることもできない。難しい言葉は、概念をやり取りするための通貨だけれど、女は難しい言葉という通貨を与えられていない。 女性差別は、制度設計されて、運用されている。政治で言えば、立法府からも行政からも女性は排除されている。そして、予算も、女性の利益を反映されずに建てられる。だから、日本に生きている限り、女性差別という大きな枠から逃れることができない。 女性差別を現実にするために、例えば、法律は整備されている。女性差別的な思考をみんなが共有しているので、女性差別込みでの制度設計を運用することもできる。運用によって、女性差別的な思考をさらに強めることもするし、運用の成果によって、また、制度設計に女性差別を持ち込む