キハ85に限らす、旧型国電やキハ10シリーズなどの昔から、 電車、気動車の貫通扉には幌を付けている場合と付けていない場合との区別が存在しています。 電車、気動車の場合、JR各社は国鉄時代からの伝統墨守で、 東海道・山陽本線を基準とし、 車両の下り方に幌を付けておくのが原則となっています。 これは車両基地とかで編成の組換えをするときなどでも、切り離した車両のどっちに幌を付けておくかまで決まっている事です。 それに則り、いわゆる前面貫通タイプの電車や気動車なら、 下り方前頭車となるクハ、 前面貫通車両で下り方に運転台があるキハなどは、 いわゆる「顔」に幌を付けるこになるワケですから、よく目立ちます。 また、下り方と云ってもあくまで東海道本線基準ですから、例えば中央本線(西線)では逆になって上り方に幌を付けておくことになります。 さらに気動車でありますが、他形式と編成を組んで運用する事がないキハ