令和2年9月25日追記 オピニオンサイト iRONNA様にて、本記事を加筆修正したものを寄稿いたしました。 詳しくはこちらからご覧ください。 ▼今回の記事は、賛否両論、お叱りもあると思って書いている。 この新型コロナウィルスの禍の中にあり、演劇界が嫌われている。 この記事を書こうと思ったきっかけは、ぼくのTwitter(質問箱)に以下のような質問が来たからだ。 そうなのだ。演劇界、世間に知らたけど嫌われちゃったのである。 この記事では、演劇界に対する考えを書いておきたい。 ぼくのような無名の舞台演出家が何を言っても、世の中にはさざ波も起きない。それでも、少しでも…ぼくの考えを書き、演劇界が良い方向に変わっていく事ができればと思っている。 演劇界の末端に身をおく、舞台演出家のはしくれとして、今の現状とこれから何をすべきなのか…考えてみた。 ▼結論をかけば、ぼくはこの新型コロナ禍あろうがなかろ
私のNHKの番組出演をきっかけに、私が製造業を見下しているという、まったく根拠のない悪意のツイートが繰り返されています。 個別のツイートには返答をしない方針ですが、記録のために、あらためて番組で語った内容を書いておきます。 全文は、以下のサイトでご覧いただけます。 https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/04/0422.html この中で私は以下の発言をしました。 Q:政府の支援策などが出ていますが? 非常に難しいと聞いています。フリーランスへの支援に行政が慣れていないということが露呈してしまったかなと思います。1つには、小さな会社でも「融資を受けなさい」と言われているのですが、まず法人格がないところが多いと。それから、ぜひちょっとお考えいただきたいのは、製造業の場合は、景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいいですよね。でも私た
宮本亜門、エンタメ業界への支援不足に苦言「先進国の中でこれほど文化・芸術にお金を出さないところはない。不要と言われてる感じ」 1 名前:鉄チーズ烏 ★:2020/05/05(火) 18:25:11.41 ID:2rWNmiTI9 ミュージカルやオペラ、舞台など国内外で活躍する演出家の宮本亜門氏(62)が5日、TBS系「グッとラック!」に出演。新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされているエンタメ業界の現状を語った。 安倍晋三首相は緊急事態宣言を5月31日まで延長すると4日に発表。番組の取材に応じた宮本氏は「落胆しかないです。生殺し状態というか先が見えないです」と声を落とした。ブロードウエイで予定していたオペラは延期、オペラ「蝶々夫人」のドイツ公演は全て延期、国内のショーは中止になった。国内の公演はほぼ中止という状況の中で、知人のプロデューサーは出演者の生活を守るためギャラの80%を支払うこ
お知らせ 20年続けて来た飯田橋事務所を間もなく閉鎖します。 コロナ感染防止の自粛による、経済的ひっ迫が原因です。 (※こういうことちゃんと公表しておかないと、助成金とかの申請で、うちらみたいな業種は、簡単にスルーされてしまいそうですからね、言わずもがなのことをわざわざ記しています) 巷のお店と同じく、収入がなくなった上での固定費の支払いが困難になりました。 もっともこれも、最悪の事態を回避するための緊急措置ですから、ご安心ください。 潰さないために、半身を手放すだけです。 事務所機能は当面、錦糸町の稽古場内に移転します。 稽古場も今は、何にも使われていませんから。 事務所と稽古場、どちらを守るか。劇団として稽古場をとりました。 まだ引っ越す余力があるということでもあるので、くれぐれも義援金など突然送りつけたりしないで下さい。札束をポストに投げ入れたりしないで下さい。 いよいよ困った時に、
ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書) 作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/12/15メディア: 新書この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書) 作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/01/26メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 子供たちの独立国家は、本当に実現するのか?そこで浮き彫りになる、日本の現在(いま)とは?本書は、竹島問題、憲法改正、象徴天皇制などのアクチュアルなテーマを、架空の小学校を舞台に平易な言葉で論じる、一八世紀以前にヴォルテールやルソーなどが得意とした「小説的社会批評」だ。謎の園長・ハラさんが経営する小学校に通う、主人公の小学生「ぼく(ランちゃん)」とその仲間
ヨーロッパの香りを漂わす裕福な家庭に生まれ、父は劇作家であり博報堂の取締役、母は映画女優という、生まれながらにして「ハイソ」な環境が周りにあった。 幼稚舎から大学まで慶応という純粋培養。 当然、御学友たちも文化的香り満載の本物のセレブが多かったに違いない。 小さい頃から本物を見続けてきた望夫は、それらに比べて自分の力がいかに劣っているのかを思い知らされてきただろう。 おそらく、例えば自分で文学的な文章を書いてみたこともあるだろう。 しかし、出来上がってみたものは今まで見てきた本物と比べていかにちっぽけなものだろうか。 下手にそう判断できるだけの客観性と教養があったがために、しだいにどんどん身動きがとれなくなっていった。 文学者の息子が理系に進むのは、偉大な父と同じフィールドに進むことから逃げるためだろう。 違う場所なら自分も人並みになれるのではないかと期待を持って。 当然ながら、その世界に
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