多くのアニメ制作の現場ではデジタル作画ツールの導入が進んでいるが、まだまだ過渡期であり、企業によってもデジタル化の度合いは異なっている。そんな中、フルデジタル制作環境を実現しているのがスタジオ雲雀である。 そんな同社のクリエイター陣が、2月10日に開催されたアニメ業界関係者同士の情報交換、および人材交流を目的とする「アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)」に登壇し、フルデジタル制作環境への取り組みと成果について語った。 セッションに登壇したのは、制作部長でプロデューサーの宮﨑裕司氏、アニメーター・作画監督の黒澤桂子氏、システム管理・デジタル技術担当の齋藤成史氏 スタジオ雲雀は1979年創業のアニメ制作プロダクション。TV向けアニメを主軸に、ゲーム、CM、プロモーションなど幅広く手がけている。 近年ではアニメブランド「ラルケ」を立ち上げ、漫画やライトノベル、ゲー