「アメリカが安全になったとは思わない」 「最悪中の最悪のテロリスト」とアメリカ政府が呼んだ人々が拘束されてきたグアンタナモ収容所。そこで14年間にわたって捕らえられていた人物が語った言葉だ。 拷問などを理由に国際社会から批判を浴びてきたこの施設。収容されたおよそ800人のうち、起訴に向けた手続きまで進んだのは10人余りにとどまっている。 ほとんどがテロとの関わりは立証されず釈放されていった。 世界に衝撃を与えたアメリカ同時多発テロ事件から20年。 アメリカは安全になったのか。(ワシントン支局記者 辻浩平)