第113回:International CES特別編 2009年に注目したい映像最新技術 ~3D、有機EL、次世代高精細パネル、超解像~ 今回はCESで見かけた、2009年に大きな動きが見られると思われる、最新技術トレンドをお伝えしよう。 ■ 3D表示の基本をおさらい 今年のCESでは、各社が申し合わせたように立体視技術を展示していた。内容は革新的な立体視技術の発表よりも、既存の立体視技術を“いかにわかりやすく一般ユーザーに使ってもらうか”という視点での展示が多い。 立体視技術は大別すると、メガネをかけて見る「眼鏡立体視タイプ」と、裸眼の「裸眼立体視タイプ」がある。そして、「眼鏡立体視」でよく用いられる技術には「パッシブタイプ」と「アクティブタイプ」が存在する。パッシブタイプはメガネの左右に、異なる偏光を通す“偏光フィルタ”を採用したものだ。 左目用と右目用の映像が同時に表示されるが、偏光
東芝REGZAのCMに福山雅治が登場していることが話題になっているが、そこでアピールしているのが、2008年の秋冬モデルのREGZA ZH7000/Z7000/FH7000に搭載した超解像技術。 “超”の響きがややセンセーショナルだが、この“超解像”というキーワードは、採用第一号の東芝が考えたものではなく、画像電子学会などの映像系学術界で用いられる一般技術用語である。だから、ソニーやシャープからも独自の超解像技術を採用した製品が出てくる可能性もあり、実際、東芝も独自の超解像技術に対し「レゾリューション・プラス」というブランド名を付けている。 では、この「超解像」とはどんなテクノロジーなのか。今回の大画面☆マニアでは、この「超解像技術」にスポットをあてた。 ■ 解像度変換技術と超解像技術の違い 超解像技術の本質を解説する前に、ここにきて、超解像技術が急激に注目されるようになったのか、その理由
9月30日から開催されるCEATEC JAPAN 2008にて、松下電器が公開する予定のプラズマパネルを用いた3D映像システムの背景を、米ハリウッドに設置されたPanasonic Hollywood Laboratory(PHL)および国内で取材した。今回のコラムでは展示に先立って、その見所や背景となっている技術、コンテンツの状況などについて紹介する。 ■ 来年以降、急速に増加が見込まれる3Dコンテンツ これまで家庭向けの3Dディスプレイシステムは、挑戦しては敗北を繰り返す存在だった。40歳以上の読者なら、青と赤のカラーフィルムを貼っためがねで立体視を一度は楽しんだことがあるだろうし、パソコン世代なら液晶シャッターを用いた3Dゲームを経験した人もいるかもしれない。 しかし、これまで3Dは家庭向けデバイスとしては、LDやDVDなどでも実現されていたが、マイナーな存在でしかなかった。なぜなら、
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