笑顔としかめっ面の区別がつかないのなら、きっと睡眠が足りていないのだろう。 科学誌『ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス』に掲載されたカリフォルニア大学バークレー校の最新の研究で、睡眠不足になるときちんと表情を読み取る能力が鈍ることが判明した。 その結果は深刻だ。子供が具合悪そうにしていたり、路上強盗が近寄ってきたりしても気がつかない可能性がある。 「他人の感情を表す表情を認識できるか否かは、その人と関わるべきか判断する際に大きな影響を与えます。ひいては他人があなたと関わるべきかという判断にも影響するでしょう」とカリフォルニア大学で心理学と神経科学の教鞭をとるマシュー・ウォーカー教授は説明する。