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顔半分で柄の違う猫 神話に登場する怪物のキメラ(キマイラ)は、さまざまな動物の部位を寄せ集めた身体を持つが、キメラと呼ばれる顔半分の柄が違う猫の場合、2つの受精卵が融合した結果、2種類の異なる遺伝子の細胞を併せ持つ個体をいうそうだ。 カリフォルニア大学デービス校の教授で、イエネコの遺伝について研究しているレスリー・ライオンズ氏によると、ネコの間ではキメラはそれほど珍しくないそうだ。 実際、オスのトータシェル(茶と黒のブチ柄)のほとんどはキメラを含む染色体異常で、特徴的な茶(オレンジ)と黒のまだらの毛色は、そのオスがX染色体を1つ余分に持つことを示しているという。 しかし、メスネコの場合、すでにX染色体を2つ持っているので、もう1つ余分に持たなくともトータシェルになりうるとライオンズ氏は言う。つまり、ビーナスは必ずしもキメラとは限らないということだ。
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