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ブックマーク / mmpolo.hatenadiary.com (6)

  • 日本仏教の特異性を知った - mmpoloの日記

    人は今でも戦没者の遺骨収集を行っている。遺骨や墓にこだわるのは日人に特有のようだ。そのことを私は今枝由郎「ブータン仏教から見た日仏教」(NHKブックス)で知った。チベット〜ブータンは現在最も原始的な仏教が残っている地域だ。 葬式のあと、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌といった法事は、日仏教ではごく普通のことであり、さらには五十回忌、百回忌とかも営まれることがある。(中略) 葬儀がもっとも盛大で費用がかかる法要であることは、全仏教圏共通であり、ブータン仏教でも、故人のためにできるだけの追善はする。しかし回忌法要があるのは、日だけである。それは、仏教の輪廻思想からすれば、当然である。つまり、一般の場合、死後最長四十九日間で次の生まれかわりが決まるわけで、その間にできるだけ追善行為をすれば、故人によりよい生まれかわりが期待できる。しかし、すでに生まれかわった人(もっとも、人として生ま

    日本仏教の特異性を知った - mmpoloの日記
    na23
    na23 2009/04/13
    墓はいらない。
  • ペッパーズギャラリーの彫刻展 - mmpoloの日記

    銀座7丁目のペッパーズギャラリーで岩城諒子と村山まりあの彫刻二人展が開かれている(4月4日まで)。 これがとても面白い。まず岩城諒子の作品は「未現」と題されている。手がいくつも並べられている。それは層のように重ねられて手の形を作っている。そんな不自然な作り方だが、手の表現はリアルなのが不思議だ。岩城は東京芸大大学院の美術解剖学研究室に在籍しているという。体の構造を正確に知り抜いているからこのような造形が可能なのだろう。不自然な造形でありながら抑えるべきところは抑えているからリアルな手が再現されているのだろう。 ところが驚くのはこの先だった。彫刻の素材は豚の脂肪だという。脂肪を固めて作っているのだ。作家の言葉がリーフレットに印刷されている。 脂肪というのは、たまりやすい箇所とたまりにくい箇所があるにしろ、全身に分布していて、はっきりとした形をなしていない。この作品は、そういう元々形を持たない

    ペッパーズギャラリーの彫刻展 - mmpoloの日記
    na23
    na23 2009/04/13
  • 底の見えない美術不況 - mmpoloの日記

    ギャラリーアポロの秋山修さんが発行する月刊紙「APOLLOMEDIATE」の1月号が届いた。「覚悟する時」と題されて、テーマは底の見えない絵画不況だ。 (前略)あのサブプライムローンの問題から、突然に世界の様相が変わってしまった。刻一刻と不況の波が押し寄せてきて、我々美術業界も昨年(2008年)の9月以降、急速にマーケットが冷え込んできた。 ぼくの実感から言うと、9月から12月の3か月で、相場は半分以下に落ちたような気がする。簡単に言うと、100万円だったものが40万円ぐらいで、やっと取引されているという状態だ。 バブル崩壊直後は10分の1に落ち込んだ経験がある。実際当時5,500万で買っていたビュッフェの油絵を600万で叩き売った経験がある。それならバブル崩壊直後より、まだマシじゃないかと言う人が居るだろうが、これが素人の考え。実体としてはバブル崩壊直後より今はもっと悪くて、どこにも出口

    底の見えない美術不況 - mmpoloの日記
  • 三島由紀夫の自然理解 - mmpoloの日記

    三島由紀夫の取材旅行にドナルド・キーンが同行したときのエピソードが有名だ。 三島が松の木を指差して居合わせた植木屋に「あれは何の木か」と聞いたので植木屋は「雌松です」と答えた。それに対して三島が「雌松ばかりで雄松がないのに、どうして子松ができるの」と聞いたという。この雌松は赤松を指し、雄松が黒松を指す。このエピソードから三島は自然を知らないということになった。 三島が松を知らなかったかどうかは分からないが、月の出について詳しくはなかったことは、短編「孔雀」からよく分かる。 彼は待った。夜光時計を見て、夜半を夙(と)うにすぎたのを知った。ひろい遊園地には音が全く絶え、目の前には豆汽車の線路が星あかりに光っていた。 空には雲がところどころにあいまいに凝(こご)っていたが、風はなく、山の端(は)がおぼめいてきて、赤らんだ満月が昇った。月はのぼるにつれて赤みを失い、光を強め、孔雀小舎の影はあざやか

    三島由紀夫の自然理解 - mmpoloの日記
    na23
    na23 2008/09/27
    地球を挟んで、満月のほぼ反対側に太陽があるってこと。このあたりまえの位置関係をどんだけの人が「実物を見て」イメージ的に理解把握できているのだろうかと思う。
  • 村上隆は自分では描かない! - mmpoloの日記

    朝日新聞に村上隆へのインタビューが載っている。村上隆は絵を描いていない! ーー事業家として多忙を極めているのですね。今はほとんど絵を描いていないのですか。 村上  全然描いてない時期があった。今でも1点ものの絵画はほとんど、スタッフが全部描いて、それを点検。良ければ裏側にサインするだけ。しかし最近、アニメの制作を始めたので、絵コンテといより「指示書」を毎日かくようになった。だから相当、画力が上がったと思います(笑い)。 マーク・コスタビもスタッフに描かせていたと聞く。 村上隆は100人以上のスタッフを抱えていると言っている。彼こそ徒花の最たるものだろう。

    村上隆は自分では描かない! - mmpoloの日記
    na23
    na23 2008/01/03
    絵を描かない画家。なんじゃそりゃ。
  • 初詣の歴史を皆知らない - mmpoloの日記

    墨田区へ転居してきてから30年近くになるが初詣だけは几帳面に続けてきた。この頃は参拝する神社も決まっていて、まず吾嬬神社、ついで江東区の香取神社、亀戸天神、墨田区の香取神社と4社を回っている。この内吾嬬神社は小さな神社だがおそらく関東では一番古い神社ではないか。このことについては以前書いたことがある。 2006年12月24日の日記 吾嬬神社 さて、先頃正月に神社へ参拝する初詣は日の古い伝統行事などではなく、明治になってからある鉄道会社が始めたものだと知った。ヴァレンタインと同じだったのだ。それを知って今年から初詣を簡略化することにした。4社のうち吾嬬神社だけにしたのだ。 そういえば江戸時代の話にも浮世絵にも初詣は描かれていない。賢い鉄道会社の社員がいたものだ。

    初詣の歴史を皆知らない - mmpoloの日記
    na23
    na23 2008/01/01
    初詣の習慣は明治から。「伝統」はある日突然生まれる。
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