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増田文学に関するnegi_aのブックマーク (23)

  • 夜勤明けの帰り電車を待つ

    現在私は工場勤務で、昼勤夜勤を繰り返す部署にいる。工場の御多分に洩れず、最寄り駅に各駅停車しか止まらないような田舎に職場があり、住んでいるのも各駅停車しか止まらない安さだけが売りのアパートである。夜勤の場合、いつ終わっても30分は電車を待つ必要がある。 私は、かつてこの30分が嫌いで仕方がなかった。 工場勤務は退屈である。ただ同じ作業を繰り返すのみ。作業をしながら考え事をするか、うるさい環境を利用してそこそこの音量で歌うくらいしか退屈しのぎがない。そんな退屈が終わった後に30分も無為な時間を過ごしたくない、早く帰って飯って酒飲んで寝たい、以外の感情がなかった。 去年の今頃、勤務中退屈しのぎに考えていたことを、30分の退屈しのぎに文章に起こすことを始めた。工場勤務者の御多分に洩れず、私は頭が良くない。私がそれまでに書いた文章なんて、2ページと1行の読書感想文が恐らく最長だろう。四苦八苦しな

    夜勤明けの帰り電車を待つ
    negi_a
    negi_a 2019/12/20
    冬に読めてよかったと思う。鮮烈に冬のにおいがする
  • こんばんは、牡蠣です。正確には、前世で牡蠣でした。無脊椎動物のため、..

    こんばんは、牡蠣です。正確には、前世で牡蠣でした。無脊椎動物のため、当時は考えるということができず、ただ感じていただけでした。 あなたに教えてあげられることとしては、リズムについてです。海には大きなリズムと小さなリズムがあり、その波のなかで波に打たれ揺らぐ自分の体(身)は肺もないのに呼吸をしているようでした。私は穏やかな入江に暮らしていましたが、あまりに波が静かになるリズムの只中では、体が刺激を求め、どんな些細な水のゆらぎも感じ、その微細な振動の中にさらにリズムを見つけることができました。まれに、その整ったリズムを破るように私の背中にガリッ、ザリッという衝撃をうけることがあり、あれはおそらくイシダイなど立派な魚たちが私を噛んでいたのだと思います。いちぎれなくてさぞかし悔しかったでしょうね。 私は、ある日体が溶けはじめ、それで命を失いました。波のリズムが遠のき、些細な刺激も消え、ほんとうの

    こんばんは、牡蠣です。正確には、前世で牡蠣でした。無脊椎動物のため、..
  • 魚介類LINE

    私は最近、タコとよくLINEでやりとりをしているのだが 何気なく「悩みとか無いんですか?」と聞いたら 「強いて言えば、寿命が短いことですかね」と返ってきた。 聞いてみると、タコという種族は長くても3年生きられればいい方だということだった。 「だからいまを生きるっていうか、刹那的な生き方してるヤツが多いですよ。俺も、もう2歳過ぎてるんで、いつ寿命が来るか分からないんですよね。」 と言っていた。あまり深刻そうな感じではないのが不思議だったが、タコの世界ではそれが普通なのだから、彼らなりに納得しているところがあるのだろうと思った。 このタコも、だいぶ積極的な生き方をしているようだった。 私は、デートに誘われたのである。 「今度一緒にランチ行きません?オススメのイタリアンを知ってるんです。」 いきなりそう言われて、困ってしまった。私はこういうお誘いには慣れていないのである。 初めのうちは断るつもり

    魚介類LINE
  • 家族の思い出

    風呂掃除をしていてうっかりゾーンに入った。 タイルの目地を狂ったようにタワシで磨く行為を1時間程続けていたのだ。汗が眼に入った。脇から流れた汗がTシャツを通って腰に伝った。今日はよく晴れていて、風呂の窓からは蝉の声がシャーシャー聴こえてきた。頭の位置を変えたら酷い立ちくらみがして、大きく長い息を吐いた。 普段まったく家事をしない。必要に迫られないとしない。そして「必要に迫られている」と感じるのが人よりだいぶ遅いようで、自分でも呆れる位、家事をしない。 今日、年に何度か訪れるこのうっかりゾーンの最中、あることを思い出した。 以前、同居人がいた。2年と少しくらい一緒に暮らしていた。 同居人は家事全般、とりわけ料理が得意だった。事情があって一緒に暮らしはじめ、事情があって家事はあまり分担せず同居人が一手に引き受けていた。家事が好きだから、好きな方がやればいいじゃない、と同居人はよく言った。色んな

    家族の思い出
    negi_a
    negi_a 2017/07/31
    名前をつけない関係ってずるくて心地良くて失ってからその愛おしさに気づく
  • 毎朝、立ち食いコロッケそばを食べている

    わたしではなく、30歳ぐらいの女性が。 しかも知り合いではなく、赤の他人だ。 わたしが毎日自宅から最寄り駅につくと、改札をくぐる前に、 朝代わりに月見そばをべる習慣が5年ぐらい続いてる。 そんなある日、 わたしと同じように、30歳ぐらいのメガネの女性が 毎朝、コロッケそばをべていることに気がついた。 遡って考えてみれば、ここ半年ぐらいは続いているだろうか。 さすがに昨年末ぐらいからは、お互いを顔見知り程度には認知しており、 忙しくそばをすすりながらも、 「あ、また会いましたね!」という感じで軽く会釈をするようになった。 ところで、わたしは毎朝月見そばをべているが、コロッケそばなるものをたべたことがない。 たまに気分を変えてもせいぜいきつねそばか、きざみそばぐらいだろう。 ただ、コロッケそばというものには興味が惹かれる。 どうやってべるのかと思い、ちらりと横でたべている彼女の様子を

    毎朝、立ち食いコロッケそばを食べている
    negi_a
    negi_a 2017/03/30
    いい、すごくいい
  • 1人で初ラブホテルに行った

    初めてラブホテルに行った。ただし1人で。理由は興味位。聞いた話では、ラブホの内装の豪華さや部屋の広さはビジネスホテルの比ではなく素晴らしいという。しかも価格はビジネスホテルとさほど変わらず、宿泊せず日帰りなら「休憩」という扱いでさらに安くなる。豪華で安いとは、それだけで興味を惹かれるではないか。そんな素敵な施設たちが、どれも性行為のために建てられているというのもまた興味をそそる。では実際に行ってみようと思ったわけだ。(恋人を作って2人で行ったほうが楽しかろうということは承知しているが、恋するアテがないので1人だ。) まず地元のラブホを検索してみたが、どれも市街地から離れていて微妙に行きづらい場所にある。車があれば簡単なのだが、そのためには親の車を借りねばならない。行き先を親に尋ねられては面倒だから、やっぱりバスで行こう。早速バスに乗り、30分くらいして降りた。それからラブホまで1km以上

    1人で初ラブホテルに行った
    negi_a
    negi_a 2017/02/15
    大人の社会見学感があってとてもよい。こんなにスペシャルでプレジャーな場所だったとは
  • セフレが無修正動画に出てた

    さっき何となくエロ動画サイトを漁っていたら、見たことのある顔が出てきた。 これはどう見ても、5年前によくセックスしていた女の子だった。その当時のことが急に蘇ってきた。 当時俺は町田に住んでおり、仕事先も町田だった。スマホには無料の出会い系アプリを入れていたのだが、こっちから女の子に連絡しても無視されるだけだし、連絡が来たかと思えば詐欺サイトへ誘導するスパムか、援デリ業者だけなのに辟易してアプリを放置していた。 そんなある日、急に女の子から「今から遊びませんか」的なメッセージが届いた。最初はスパムか援デリの類かと思い放置していたが、何度も「無視しないで!」「上京してきたばかりなので東京を案内してほしい」など、他とは違い人間味ある切実なメッセージがいくつも届いて、なんか様子が違うので暇つぶしにメッセージのやり取りだけでもしてみることにした。 妙に向こうから「会おう会おう」と言ってくるのが怖い

    セフレが無修正動画に出てた
  • 「行きつけのバー」のススメ

    「行きつけのバー」 男なら誰しもが憧れるだろうが、そう簡単には手に入らないソレ。 僕が手に入れたきっかけは、なかなかに面白いものだった。 大学卒業後、某メーカーの営業職に就職した僕だが、 とある日の外回りで危機的な状況に陥っていた。 「ヤバイ……。う○こしたい……下痢っぽい……」 夕方を過ぎ、最後の訪問先に向かう寂れた商店街で、 僕は冷や汗をかきながらトイレを探していた。 しかし周囲はシャッターの閉じた店ばかり。 トイレを貸してくれそうな店はない。 (こうなったら路地裏でぶっ放すしかないか……) そう思った時に目の前で店のシャッターを開ける、 年の頃60位だろうか、自分の父親と同じくらいの男性がいた。 僕はなりふり構わず、その男性に 「すみません。お腹を下してしまって、トイレを貸してはいただけないでしょうか」 と、持ちうる限り最大限の丁寧さでお願いした。すると男性は、 「いいけど、なんか飲

    「行きつけのバー」のススメ
    negi_a
    negi_a 2016/02/16
    ウィスキーと一緒にビオフェルミンが出たら最高だったのに(何かに毒された思考)
  • 僕が妻に隠している7つのこと

    忘れもしない2011年の10月15日は土曜日だった。 金夜から飲みに行き、そのまま友人の家に泊まった翌朝、中々起きない友人をそのままにコッソリと家を出た。 二日酔いの頭を抱えながら、最寄り駅まで数分の距離を歩いていた僕だが、途中で奇妙なものを目撃する。 (…お尻?) の額程の公園の、何故か端にあるベンチではなくド真ん中の地面の上に、 スカートがずり上がった状態のOL風の女性が、それはそれは綺麗な白いお尻を丸出し (正確にはパンティーがTバック状にい込んだ状態)でうつ伏せになっていた。 (やばいコレ。レイプ被害者だ…) 見なかったことにしようとも思ったが、とりあえず近くに行って見てみると 女性はイビキをかきながら爆睡していた。何度か声を掛け、肩を叩くも全く起きない。 それどころか「むぅーん」と唸りながら手を払いのける始末。 いずれにせよ若い女性のケツ丸出しはマズいと思い、スカートに手を掛

    僕が妻に隠している7つのこと
    negi_a
    negi_a 2015/10/15
    尻だけは2回目で笑った。笑ってなんだかにやけた。
  • 三十半ばにして恋人ができてこの前初マグワイをキメたんだけど

    クリスマス(2017)だしもう別れたんでこっそり復活させとくわ まさか三十路を越えた童貞の俺に恋人ができるなんて思わなかった。 インターネットでリア充を気取る輩どもも、非モテをこじらせてリア充をうらやむ芸風の輩どもも、俺は気にくわなかった。 だから、そういう話で場が盛り上がる度に「そんなことより聞いてくれよ、うちのオカンがさ!」と、だれも聞いていないオカンネタをツイートしてどうにか居場所を確保していた。 おかげでオカンは毎朝起きるとアルミホイルをシャクシャク噛みながら口笛でダイアルアップをしてインターネット株取引にいそしむ化け物になってしまった。この場を借りて深くお詫びしたい。 だが、インターネットでしずかにこじらせていた俺にも好意をむけてくれる奇特な女子が現れたのである。 快活でやさしくてユーモアと好奇心を兼ね備えた年下の才女であり、たいへんかわいらしい。性格カタログと化した往年のエロゲ

    三十半ばにして恋人ができてこの前初マグワイをキメたんだけど
    negi_a
    negi_a 2015/10/03
    マグワイが何か最初わかんなかった。んで、書くなら最後まで書け。めっちゃ面白いから。
  • ビンの蓋の話を読んで、思い出したこと

    クリスタルガイザーの蓋もあけにくい。 量が多くて安いから愛飲していたけど、蓋を開けられなくていつも友人に開けてもらっていた。 大学受験のときも、同じノリでコンビニでクリスタルガイザーを買ってから受験会場に行ったのだけど、同じ大学を受ける友人なんていなくて喉が渇いたのに蓋をあけられなかった。 恥を忍んで通路を挟んで隣の席の男の子に蓋をあけてくれるよう頼んだ。彼は快諾してくれて、そんなに固くないよ?と笑いながらあけてくれた。 喉の渇きも潤い、万全の状態で試験に臨めたおかげで第一志望のその大学に合格した。入学すると、蓋をあけてくれた彼も、同じ学科にいた。 理系の学部学科だったので、女子は私を含めて三人しかいなかった。二人は、どうにも話しかけにくいタイプの子だった。 上京してきた友人もいなかったため、顔見知りがいることが嬉しくて、彼とよく話すようになった。 いつも、隣で必修科目を受けていた。彼は明

    ビンの蓋の話を読んで、思い出したこと
    negi_a
    negi_a 2015/08/30
    クリスタルガイザーを手で開けられないので歯で開けるようになるほどにはこういう思い出に縁がない
  • 久しぶりにね

    ピザまんをべました。 100円だったので、つい買ってしまいました。 お仕事で少し落ち込む事がありましたので、つい買ってしまいました。 一口、かぶり付いて。 口に広がるピザまんのもったりした味。 とろけるチーズをかけてべたい、温かい餡。 ケチャップの強いピザ風味が鼻をくすぐります。 ふわっとしたピザまんを持つ手がドキドキしました。 こんな暑い時期にピザまんなんて、ある意味贅沢品です。 明日の自分を奮い立たせるために二口目をべました。 蒸気でふやけたピザまんの外側が、広角の落ちた私の唇にくっ付きます。 ちょっとだけ舌で舐めて唇に潤いを持たせて、いざ三口目。 ぱくぱくぱく。おいしい!濃い味がお腹に染み渡ります。 四口目は、大きな口を開けて、がぶっとべちゃいました。 口いっぱいにお下品なべ方をしました。反省。 頑張って咀嚼します。ほんの気持ち程度に混じったお肉の感を探しながら噛み締めま

    久しぶりにね
  • かわいいあかちゃん

    うちの旦那はバツイチだ。 早くに結婚し、結婚生活2年目で元奥さんが浮気し、離婚した。らしい。 そんなこんなで私と出会い、それなりにお付き合いして結婚し、 いま結婚生活2年目に突入した所で妊娠が発覚した。 彼は結婚する前から子どもが欲しい事をたびたび口にしていたので それはもうふたりで大層喜んだ。 病院の帰り、車の中で少し意地悪な疑問が浮かんで旦那に質問した。 「前の奥さんと子作りはしてたの?」 聞いたところで損にしかならない、そういう質問をしたくなる気持ちを バツがつく伴侶をもつ方なら分かってくれると思う。 彼は間髪いれずに答えてくれた。 「してない」 「あいつの遺伝子ではかわいいあかちゃんは見込めないと思ったから」 私はなにも言えずエアコンの温度を1℃あげた。 初めて見た旦那の刃物みたいな思考とか元奥さんの浮気の原因はまさか、とか いま少し恐ろしい気持ちでいる。

    かわいいあかちゃん
    negi_a
    negi_a 2015/08/05
    これはいいホラー
  • ふわふわとした時間

    告白をしてフラれた。私は新卒として入社した年の、中途入社で少し年上の人で、彼女持ちの相手。1年かけた片思いだった。 知り合ってしばらくして二人で飲んだ日に終電をなくし、彼の家に泊めてもらったのがきっかけだった。素敵な人だと思っていたし、一緒に夜を過ごすことに私は少し浮かれていて、同じベッドでひっついて寝て、セックスをした。キスもセックスもこちらからけしかけたような感じだった。 それからすぐのめり込んでしまった。同じフロアで仕事をしている姿を見て、また飲み会の席で仕事について話をするのを聞いて、私はこの人のことが好きだと確信するようになった。付き合ってもいないのに仕事もプライベートも頭の中は彼のことで一杯になってしまった。この連休は何をしているんだろう、会議であんなことを言っていたけど心ではどう考えているんだろう、今日は珍しく早く帰っていったけどデートなんだろうか、などなど。彼女がいること

    negi_a
    negi_a 2015/07/26
    お互い、友達に着地できるような終わり方をできたらいいね。と、お節介だけど思う。読んでて楽しかった。
  • うちの金魚の半生

    うちの金魚は5歳である。名前はあるが、個魚情報なので一応伏せておく。うちにやって来たときには生まれていたから、正確な誕生日はわからないけれど、まあとにかく大体5歳である。金魚の年齢で5歳というと、まだまだ生きられそうに思えるが、実のところすでに寿命は近い。うちの金魚は金魚すくいでよく見かける赤いやつではなく、背ビレのない、背中が丸みを帯びているあの形である。たまにテレビに映る何十歳のでっかい老魚とちがって、このタイプは比較的るい弱だし、体もそこまで大きくはならない。ましてうちの子はあまりべずに育ったから、年のわりに貫禄がなく子供っぽくみえる。 でも小さいくせしてなかなか骨の折れる魚生を送ってきた。うちの水槽に来た当初は2匹の仲間と一緒に泳いでいたが、いつか彼らはこの世を去り、今では大きすぎる住処に1匹で生活している。氷水みたいに冷たくなった冬の水中で、じっと身を縮めるところなどを見ると、

    うちの金魚の半生
    negi_a
    negi_a 2015/06/06
    最初の個魚情報でぐっとつかまれて引き込まれた。こういう文章が読めるとうれしい
  • 彼氏いない歴=年齢の喪女でしたが、婚活で知り合った人と結婚します

    思い返せば私は生まれてから30年以上一度も生身の人を好きになったことがなかった。 跡部様やルルーシュに恋をしやことはあっても、三次元の男には興味すら湧くことがなかった。 そんな私が30歳を越えて婚活を始めた。 間もなく定年を迎える親を早く安心させたいという思いがあった。 婚活パーティーは異性と上手く話せる自身がなかったので、ひとまずインターネットの婚活サイトへ登録した。 様々な年齢の方からメッセージが来る。 しかし、いざ会うとなると気が進まなかった。 メッセージのやり取りだけで会おうとしない私の態度が影響し、時が経つにつれて音信不通になる人が多かった。 そんな中、6ヶ月ほどメッセージをやり取りしていた男性が居た。 メールをする話題も尽きてきた頃にその男性と会うことになった。 会う前日は何を話そうか頭の中でシミュレーションし、眠れなかった。 当日待ち合わせの場所へ行くと、その場所へ現れたのは

    彼氏いない歴=年齢の喪女でしたが、婚活で知り合った人と結婚します
    negi_a
    negi_a 2015/05/12
    何も憚らず「好きだ」と言える相手がいるって幸せなことなんだろうな、と思う。おめでとう、お幸せに。
  • 初チューの感想 【謝辞追記】

    中年童貞なんだが、生れて初めて彼女ができてGWに彼女の街へ行って来た。新幹線だと遠いが、飛行機だと早いものだ。いきなり泊まるのも憚れるし、迷惑かけてもと思って彼女のアパートの近くに、ちょうど良い安宿があったので、そこで連泊。中休みもとって割に長くいたので、毎日、一緒に朝ごはんをべて、一日を過ごした。観光してみたり、彼女が通っていた大学周辺を見てみたり散歩してみた。 手をつないで歩くことが、こんなに楽しいだなんて思わなかった。小さなすべすべした指を絡める感覚の度に嬉しくなった。また彼女が腕を組んでくれたとき、胸があたるので、正直、反応してしまった。バレないかと焦って微妙に挙動不審だったかもしれない。一緒に映画にいって、ごはんをあーんしてみたり、彼女がべ切れないものを僕がべたり、すべてが初めての経験で楽しかった。 当は、飛行機から下りて彼女を見た瞬間に手をつなごうと思ったけど、勇気がな

    初チューの感想 【謝辞追記】
    negi_a
    negi_a 2015/05/09
    胸が苦しくて涙が出てきた。なんだろうこの感覚
  • 肩が凝った

    普段は肩が凝る体質ではないのだが、今日は肩が凝って寝られない。寝られないので書く。 連休が始まった土日、誰もいないオフィスで深夜まで仕事してた。 連休の予定はまったくなく、今年も何もイベントもなく過ぎてしまうのかと諦めていた。 仕事が忙しいからではなく、彼女がいないからだ。 日曜日の深夜(月曜の早朝)に、やっと仕事が片付いた。 あとは帰って寝るだけだ。3日間ずっとだらだらとすごすのか。 一人で映画に行き、一人でレストランに行って、ツイッターに画像あげて、誰からも反応もなく、家に帰って寝る。いつもの休日か。 諦めんなよ。 頭の中の修造が言った。 でも誰もいないし。いまから誘ってもみんな予定あるにきまってるし。 諦めんなよ! 声かけてみろよ!! いやでも・・・ 最初から諦めてどうするんだよ!! 恥ずかしがるな!!! そうか・・・そうだよな・・・ そうだ! 声かけてみろ!! 「5/5に映画見に行

    肩が凝った
    negi_a
    negi_a 2015/05/06
    ちょっときゅんとした。肩が凝ったならマッサージしてもらえばいいじゃない
  • ふとんは吹っ飛ばない

    は寝転ばないし、アルミ缶の上にミカンは無い。 父さんの会社は順調なのに、ネギはいつもどおりの価格さ。 ドイツが好きなのは君で、オランダ人はそこにいるんだね。 名古屋は殺伐としているらしく、下には飽きないね。 教会に行くのは明日なのかな、演歌をうたってはいけないよ。 アイスは嫌いだけど、ホテルで顔が青ざめるんだ。 ヘチマは増え続ける一方で、トイレには行けない。 ラクダは結構つらいけど、ビルは堂々としているんだ。 ふとんは吹っ飛ばないこの世界で、ダジャレを言うのは僕ら自身だ。

    ふとんは吹っ飛ばない
    negi_a
    negi_a 2015/04/14
    リズミカルで心地良くクスリとしつつも力強いメッセージで締める素敵な文章
  • 反重力どんぶり

    反重力どんぶりをべるのは命がけだ。左手でふたを押さえながら右手で箸を構える。そしてタイミングをを見計らってふたを外すと、卵でふんわりとじた熱々のカツが重力に逆らって、顔面に向かってくる。そこを絶妙の箸さばきで口に入れていくのが反重力どんぶりの醍醐味なのだが、多くの者は箸で捉えきれず顔面を大やけどする。たまらず椅子から転げ落ちると、どんぶりの中身は天井へと向かっていく。そのため「ぐらび亭」の天井はいつもカツと米粒がへばりついていた。 反重力どんぶりは美味であるが、その味を堪能できる者はほとんどいなかった。そこで反重力どんぶり攻略の対策を練る者も現れ始めた。傘を差しながらべれば、どんぶりの中身はすべて傘の内側に収まり、悠然とすることができるのではないか。マイどんぶりを持参して、反重力どんぶりのふたを開けると同時に、マイどんぶりを覆いかぶせれば、悠然とすことができるのではないか。 確かに

    反重力どんぶり
    negi_a
    negi_a 2015/02/11
    軽くお酒の残った頭で読むともう何がなんだかわからなくて面白い