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ブックマーク / www.axis-cafe.net (85)

  • 確信的誤読犯対応(1) - おおやにき

    忙しいんだけどなあと思いつつ、こういう「核心的誤読犯」をこれ以上放置してつけあがらせるのもなあと思うので多少書く。また法華狼氏からの言及だが、まずこちらから。北星学園大学の件について私が以下のように述べた点について、さらに下のように評している。 まあしかし前にも書きましたが大学人ではないわけでコストは誰が払うねんという話にはなるでしょうし、脅迫に屈しないというのは言論で闘うことが前提ですがご人がそういう対応もしていないようなので、堪忍袋にも限度があるかとは。 RT @zetuboutouin: 正直、五十歩百歩です。 — Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2014, 11月 1 というか先方がコスト問題を正面に出してくれたのだから元記者としての立場に連帯したいじゃーなりすとの方々が浄罪を拠出してお支えになればいいんじゃないですかねえ。「カリキュラム変更で担当コマ

    rajendra
    rajendra 2014/11/04
    "要するに大学教員としての行動に由来する問題でもアカデミズムでの業績に関する話でもないじゃん、ということ。"
  • 批判的民主政と選挙 - おおやにき

    というわけで総選挙が終わり、自公連立で衆院の安定多数確保という状況に相成った。民主党としては参院の比較第一党であることを生かして活動していく方針らしいが、まあ率直に言って一釣りされる議員の値段を上げるだけ、という気もする。 投票前日、土曜日の夕方にたまたま秋葉原の駅頭を通りがかった(定宿が浅草橋にあるのである)。えらいこと騒がしいので何かと思えば自民党候補の選挙演説であり、安倍総裁や麻生元総理も来るというので写真のような大混雑、そこここで日章旗がはためくという状況になっていた。 でまあ、やはりこの状況を見た人の中にはこの世の終わりだというか、あんな保守反動政党が熱狂的な支持を集めている状況が恐ろしいと言っている人がいるようなのだが、自民党の政策自体に対する評価はさておき、そうひどいことになるまいとも思う。あの人たち、数年後には別の旗振ってるよ。 というのは別にその人たちや自民党を馬鹿にし

    rajendra
    rajendra 2012/12/19
    "選挙の本質は現政権への評価であり、「次の党」には政権の受け皿としてのそれなりの実力がありさえすればよい。"
  • 憲法使いの弟子 - おおやにき

    「だまれ俺は芦部信喜教授の孫弟子の同期だぞ」ってのはどうか(挨拶)。憲法問題だから「ノモス主権論尾高朝雄教授四世の孫弟子」の方がいいかな。しかしその、尾高宮澤論争以来の敵対派閥(笑)だからというのではないが、天賦人権説というのもそうスジのいい議論ではないので切り札的にそれは天賦人権説否定ですねドヤアみたいなのもどうかと思ってちょっと書く。 というのは自民党の憲法改正案にまつわる問題で、それを進めている人々がtwitterでうかつなことを言っているのに対して怒っている人々がいるという話であり、いや個人的にも先般提案された改正案はろくでもないものになっていると思っているわけではあるがおそらく私が問題にしている箇所は人々が怒っているのとは違うし、いま問題にされているような論じ方が利口だとも思えない。というので少し書いて放っておいたら政治のほうが動き出したりしてどうしたものかと思っているわけだが、

    rajendra
    rajendra 2012/12/16
    "Twitterで議論するような大掴みの問題じゃねえだろ、こういうの。"
  • 研究職をめぐる問題 - おおやにき

    山中教授のノーベル賞受賞が祝われた直後にiPS細胞の臨床応用を初めて実現したというニュースが報道されたところ、どんどん話が怪しくなっている件について(なお参考、「森口氏、iPS研究の詳細説明あいまい 朝日新聞も取材」asahi.com)。まあこの件の真相については追々究明されるのだろうけれども、正直言っておかしくなっちゃう研究者というのは一定の割合で出てくるのであって(自覚的に捏造するのであれ自分自身ではそれを真実だと信じる方向に行ってしまうのであれね)、その真偽を見抜く報道側の問題だよなとは思うところである。 ところでまあ一般論として言えば一部の研究者がおかしくなっちゃう背景にあるのは業績を出さねばならぬという強迫観念であり、さらに背景にある雇用の不安定さである。森口氏についてもこれまでの経歴に非常に激しい変遷があることが指摘されているが(たとえば参考、「「iPS臨床」の森口氏、資格は看

    rajendra
    rajendra 2012/10/21
    このあたり、アカデミシャンの労働の時間感覚が他業種と違う、という話だね。>5年程度では反復的でも継続的でもねえ
  • 著作権法改正について - おおやにき

    ようやく改正法の条文が衆議院のサイトで見られるようになったのでひと通り見てみた。国立国会図書館と国立公文書館に関する部分はほとんど議論もなかろうと思うので、それ以外の内容について多少。 (1) 第一はいわゆるフェアユース規定であるが、これがごく限定した特定の場合にのみ適用されるような「がっかり」フェアユースであるというのはまったくその通り。具体的に言うと被写体の背景に映り込んでしまった場合とか、利用に関する検討過程・技術開発・実用化試験の場合に限定されたもので、つまりあくまで利用方法の列挙にとどまっており「公正」のような利用形態・目的を規定に盛り込もうというものではない。 他方、そもそも私はフェアユースの考え方自体をあまり高く評価していないので(「透明化と事前統制/事後評価」『ジュリスト』1394号)、あまり「がっかり」でもない。つまり日でもアメリカでもまず著作権を前提として許諾を得ない

    rajendra
    rajendra 2012/06/20
    "グレー領域がないだけ日本のほうがブラックの幅が広いというのも嘘ではないが、ホワイト部分がきちんと保障されていることを無視した議論かなとは思う。"
  • 給与水準 - おおやにき

    ハローワークの利用者には凶暴性があるから特別手当が出るそうなので我々大学教員についても検討してはどうかと思いました(挨拶)。いやあの学生のメンタルヘルスも昨今問題なのですが無実を訴える一面識もない人からやパンフレットが届いたり集団ストーカーの被害にあっていると主張する人が相談相手を求めて研究棟の廊下をうろついたり。一応高いとか設備とか人間とかが集まっている場所なのでもう少しセキュリティとかを考えてもらえないかと思うところはあるのです。まあ強化したらまっさきに破るのはきっと教員だが。ええと、「ハロワ職員 「失業者は凶暴性を有する者もあり」と特別手当」(NEWSポストセブン)の話。 人事院が公表している国家公務員(行政職)の今年度の平均年収は637万円。それに対して国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、民間サラリーマンの平均給与は平均412万円だ。 調査方法をきちんと見ればわかるんだけ

    rajendra
    rajendra 2011/10/19
    公務員批判はそんなレベルでも許されてしまう、と。>全体的には統計の読めない人が自分の見たいようにデータをねり回して意味のない数字を並べたのですねという記事である
  • 公務員住宅(おまけ2) - おおやにき

    チャイナタウンでバスを待っていたら白人警官2人がパトカー2台で乗り付けてきてベンチに座っていた黒人のおいちゃんに何やら質問していると思ったら立たせて後ろ手に手錠かけてパトカーのボンネットに伏せさせて持ち物検査始めたよ(挨拶)。昨日はいきなり「よう3ドル持ってるか、3ドルくれよ3ドル」とかわめく乗客が後ろの方にいて運転手さんが無線で支援を求めはじめたしやべえバス面白い。 ところで待遇を悪くしても公務員は辞めないとか良い人材が民間に行くのはいいこととか言っている人がおり、あれだな幸せな人だなと思う。どういうことかというと、 (1) まあご近所で見かける地方公務員とか出先機関の国家公務員の皆さんというのは正直あまり他に能力・技能を生かせる場所がないかもしれず、多少待遇を切り下げたって辞めないよと言われたらそうかもと思う。だがそれは霞が関の官僚に当てはまる話ではない。というかもともと彼らは人事構造

    rajendra
    rajendra 2011/10/10
    "正直こういうこと言う人は日本以外の公共セクターの水準がどうなのか、特に一定以下に下がってまず警察官を警戒しないといけないような社会ってものが特に社会的弱者にとってどれだけ過酷かという点をナメとるよな"
  • 公務員住宅(おまけ1) - おおやにき

    なんかここ数日報道がアマンダ・ノックス事件(イタリア留学中にルームメイトの殺害容疑で逮捕・訴追され、一審で有罪となっていた女性が控訴審で(主要部分につき)無罪、釈放になった事例)で盛り上がっており、いやまあシアトルは彼女の地元なのでそうかなと思うところもあるのだが、「イタリアの司法はこんなにこんなにアメリカと違うんですよ」「まあこわい」みたいな報道が続いていてなあ君ら二週間くらい前はぜんぜん違うこと言ってなかったか(ジョージア州におけるTroy Davis死刑執行の件(Wikipedia英語版)ね)。正直イタリアの司法にもそういい印象は持っていないが(印象以上のものはないが)アメリカがどうこう言う資格があるのかねえ(挨拶)。 さて前々回の公務員住宅に関する件への反応について、多少補足する。まず元の記事の冒頭に「まあ正直最終的な賛否についてはいろいろと意見があろうなという感じなのだが「問題が

    rajendra
    rajendra 2011/10/07
    "制度について論じるというのはこの程度に具体的な事実に基づいて具体的にどうするかということを考えることなのであって"
  • 公務員住宅(2) - おおやにき

    さて話を戻して同記事でもうひとつ、これは間違いというよりはもっと調べたらどうかねえという話なんだけど思ったのは、「転勤が多いというのは民間も同じで、理由にはならない」という部分。これはねえ、まず第一に同じ公務員ないし官僚といってもかなり省庁・職種による差が大きいという点を認識しているのかという気がする。 つまり少ない方から言うと我々大学教員のように(まあもう公務員ではないけど)、自分からしようと思わない限り転勤しないというのもいる。ニ種や三種で地域ごとに採用された人たちは基的にそのエリアから出ないので、転勤しても転居する必要はないというパターンが多そう(とはいえ遠いところは遠い)。これは一種採用の官僚でも一部はそうで、当かどうかはわからないが聞くところによれば防衛省は地方のポストがごく少ないので(地方防衛局くらいって言ってたかな)、転勤といっても省内をあっちこっち動くのが中心で引っ越さ

    rajendra
    rajendra 2011/10/06
    "「多いのは民間も同じ」とか簡単に言えるのってすごいなあ"
  • 公務員住宅(1) - おおやにき

    念のために最初に言うと私が現在住んでいるのは民間の賃貸集合住宅ですし就職以降官舎に入っていたことはありませんので件に関する利害関係はありません(挨拶)。さて。 何かというと公務員住宅に関する件で、まあ正直最終的な賛否についてはいろいろと意見があろうなという感じなのだが「問題がある」と主張する側がダメなことをいろいろ言っているように思うので、その点だけ指摘しておこうということ(まあ仕分け人がどうこう言っている段階でその程度の水準に決まってるじゃないかという話も)。 「政令で規定されている算定方法で決められるが、民間の社宅賃料とおおむね同じ水準となっている」というのが財務省の説明だ。今回問題となった埼玉県朝霞市の宿舎であればファミリータイプの3LDKで月約4万円。東京都港区南青山にある幹部職員用官舎(94平方メートル)の場合、家賃は月6万7千円から9万2千円という。だが、民間のある不動産業者

    rajendra
    rajendra 2011/10/06
    "それにつけこんで買い叩くような真似をされると公徳心も底をつくよな"
  • この間のできごと - おおやにき

    いや基的には講義と行政負担でばたばたしていただけなのですが。今年は後期に比較的長期の海外出張の予定があるということで講義負担を前期にまとめるお許しをいただいており、しかしその結果として週8コマあるので正直結構つらい。いやこの数字自体は私立大学なら当たり前の水準なのであまり文句を言うとバチが当たるのではありますが、しかしそのうち1コマが英語による大学院講義でもう1コマが英語での大学院演習というあたりに特殊性があるのではあるまいか。いやなんか気付いたら研究指導しないといけない大学院生がほぼ全員英語コースの留学生になっていたので、もう今年から院の演習は英語でやることにしたのです。少なくともこれで全員に言うべきことを言うのは一回で済む。しかしいい加減誰か私には留学経験が一切ないという点に気付いてほしいと思うのだが。 でまあ、ばたばたしつつ短いものですが一は原稿を書きました。「言語のゲーム、ルー

    rajendra
    rajendra 2011/06/02
    "つまり図書館を使いたがる人が沢山いるので実際にどれだけ必要なのかということを証明しないと外部の人間に稀少資源を利用させるわけにいかないという話"
  • 客層の問題 - おおやにき

    別件でこちょこちょと検索していたら、昨年の11月に朝日新聞に書いた岡崎市立図書館問題に関する記事に対して高木浩光氏がなにやら書いていたことをいまさらに発見する。でまあその、変わってないねえ。 だがここで問題にしたいのは、そのような解明を求める人々のあいだに、公的機関である図書館が提供していたサービスであるから、あるいは企業が開発・販売していたシステムだから、完全に動作するのは当然だという声が多かったことである。にもかかわらず、通常より多少負荷が高い程度の今回の自作プログラムによって動作不全を起こしたのだから悪いのは企業・図書館側だ、被疑者は悪くないという論理につながっているのだが、しかし我々は当にそう言ってしまってよいのだろうか。 (大屋雄裕「岡崎市立図書館問題から考える:完全の追求 潜む危険」『朝日新聞』2010年11月11日夕刊、名古屋社版7面) これはまったく的外れな主張であり、

    rajendra
    rajendra 2011/02/11
    "社会全体のことを喋っている私の議論を、「私たち」に向けられたものへとすり替えることによって「的外れ」との印象を作り出しているわけだ。"
  • 選挙 - おおやにき

    もはや名古屋市民ではなくなったので半分はどうでもいいのですが名古屋市長選・愛知県知事選・市議会解散住民投票のトリプルがあり、要するに河村たかし大勝利ということでよいようです。 民主党の推薦候補に着目すると市長選では河村たかし候補66万票強に対して石田芳弘候補22万票弱と大差を付けられ(参照・MSN産経ニュース)、知事選では大村秀章候補の150万票強に対して民主党推薦の御園慎一郎候補は49万票弱と3位まで落ち込んだので(参照・MSN産経ニュース)、民主党の県連関係者が「信じられない。こんな厳しい負け方は、愛知民主史上、初めてだ」などとショックを受けたという話もあるわけですが(参照・Yomiuri Online)、自民党に注目しても市長選では石田候補に相乗りして惨敗、知事選では2位ではあるものの55万票弱にとどまっているわけで、勝ったという話ではない。「政党同士の戦いというより特異な名古屋で起

    rajendra
    rajendra 2011/02/11
    "地方交付税交付金を通じて構造的に格差是正されているのであるから、自地域だけの減税によって財政収支を悪化させるというのはぐるっと回って払うべきカネを削るのと同じことになるのになと思うわけである。"
  • 暴力装置 - おおやにき

    いやいや何を言っているんだ自衛隊は国家の暴力装置に決まってるだろう(参照:「仙谷氏「自衛隊は暴力装置」 参院予算委で発言、撤回」(asahi.com))。国家が(ほぼ)独占的に保有する暴力こそがその強制力の保証だというのは政治学にせよ法哲学にせよ基中の基であり、その中心をなすのが「外向きの暴力」としての軍隊と「内向きの暴力」としての警察である。で、日では主として歴史的経緯によりこの両者が相当明確に区別され、かつ現実的にもあまり仲が良かったり悪かったりという話があるわけだが(戦前ならゴーストップ事件が典型ね)、フランスやイタリアにある国家憲兵隊制度や、発展途上国に多い警察軍制度に示されているように暴力としての質に違いがあるわけではなく向きを変えれば同じものであると、そう整理されることになる。 その上で、まあ法哲学的にはゆえに国家は質的に悪であるとする立場と、しかしこの暴力抜きには社

    rajendra
    rajendra 2010/11/19
    昨日騒いでたのはこの件か。「暴力装置」って大して小難しい言い回しでもないのに、わかってて批判のネタにしてる人がいそうでイヤだ。
  • 続・岡崎市立図書館事件(4・完) - おおやにき

    ところでシンポジウムについては朝日新聞の記者の方が取材されていたようで、以下のように記事になっている(「岡崎図書館問題で討論」asahi.com)。 パネリストの名古屋大学大学院法学研究科の大屋雄裕准教授は「技術者は図書館システムに欠陥があることも想定すべきで、逮捕された利用者と図書館の間で事前に協議があれば事件にならなかった」と指摘。 まずベストプラクティスが実践できなかったことを「問題」と表記する。 この時点で、それが日常用語としての"問題"とは違うことが含意されているし、まして刑事・民事上の責任を問える水準の話とはまったく異なることは明らかにしている(私がカギ括弧とかを使うときは当然に意図的なので、たとえば「誤認逮捕」というのは誤認逮捕ではない。誤認逮捕が発生すれば警察なり検察なりが謝罪すべきということになろうが、誤認逮捕だと当事者とか社会の一部が思うとしても法的には不適切と言えな

    rajendra
    rajendra 2010/10/06
    「合意形成が不十分だというのは決して利用者側だけの問題ではない。」コミュニケーションの手間を惜しむな、と。/「聞きたいことを聞くつもりならカネ払え」ごもっとも。
  • 続・岡崎市立図書館事件(3) - おおやにき

    でまあその。企画者の側からは当日のプレゼンテーションを公開してもらえないかという依頼も受けたのですが、いやソースに基づく議論という研究者であれば基中の基と言ってよいふるまいができないのか故意にしないのか、とにかくそういう人々がこれだけ群れているところに・口頭で説明/補足することが前提の資料を出すとか、さすがに私でもそういう餌の与え方はできないねえ。教祖さまが自分の無謬性を守るために好き勝手利用しはじめるに決まってるんじゃないかな。 しかしまあ私はいらんこと親切なので、当日来ていた方なら個々の話題がどのように全体の枠組に対応しているのかがわかるように追加の説明をする。ちょっと参加者の興味を引くために構造が見えにくくなったところはあるかなあと思ってもいるのでね。なお刑法理論の観点から「そんなに簡単に書いていいのか」と思う人はいるでしょうが、そこは割り切ってわかりやすさを優先しました。さて。

    rajendra
    rajendra 2010/10/06
    "最終的な論点をより部分的な構成要素へと分解していって、それぞれについて、その限定的な範囲において似ている過去の事例などを参照しながらYesかNoかを決めていき、その総和として結論を出す"
  • 続・岡崎市立図書館事件(2) - おおやにき

    さて、とはいえこれだけだとなんか非常に形式的なことで私が切って捨てているだけに思う人がいるかもしれない。まあ個人的には形式が守れない人間には研究者としての資格がないよねえと思うのだが、まあ世界の人がみな研究者倫理を熟知しているわけでもなかろうから、結局不確かなソースに依拠することでどういう恥ずかしいことになっているかという実例を、一つ挙げておく。 なお以下で、「私はこう言った」という内容については、私としては自信があるものの間違いなくそうだという証拠(たとえば録音のごときもの)があるわけではない。まあただおそらく参加者に確認すれば「だいたいそういうことを言っていたのではないか」程度の証言は揃うであろうから、一応の信頼性は担保できようかと思う。もちろんたとえば高木氏には「それでは十分な証明と言えない、そんな情報をもとに主張の当否を論じるのはおかしい」と主張する自由があるが、そうなればtwit

    rajendra
    rajendra 2010/10/05
    "現実の「弱い個人」と前提の「強い個人」のあいだを国家が埋め合わせているから。"
  • 続・岡崎市立図書館事件(1) - おおやにき

    要約:高木浩光氏は、twitterによる・第三者の・不正確な要約をもとに、他人を罵倒してもよいと考えている人のようです。 経緯: 大屋、討論会でパネルとして発言。 参加者の中に、内容を要約してtwitterで発言していた人がいる。ただし欠けている・落ちている部分が必然的にあったほか、不正確な部分もあったと指摘されている。 たとえば以下の展開。

    rajendra
    rajendra 2010/10/05
    「誤解の余地を一切与えないような発言」をずっと行うのはしんどいしコストが高そうなので、お互いに無謬性を求めず、また誤謬に寛容で、過ちがすみやかに正される世の中の方がよいなあ。
  • 岡崎市中央図書館事件 - おおやにき

    呼ばれたので行ってきました。パネル討論会「「岡崎市中央図書館ウェブサーバ事件」から情報化社会を考える」(主催:ESD21(持続可能なモノづくり・人づくり支援協会))。会場は中京大学の八事キャンパスなので、あまり普段と代わり映えがしないな。パネリストは4名で、他はまあ図書館系と情報系の方だったので、法律系としての機能を期待されているのかなあと思ってみたり。いや実定法学者でもないので多分に不安が残るところなのですが。 でまあ述べた内容ですが、この件で図書館側・ベンダー側・警察側に問題があったというのは多くの人が言っていることだし、まあベンダーの問題点って否定できないよねえと素人ながらに思うのでそのあたりは他に任せて、逮捕されてしまった開発者の行動にも「問題」(ベストプラクティスではないという意味でのね)はなかったかという点と、警察・図書館の行動にも「問題」はあったがその背景にある事情というもの

    rajendra
    rajendra 2010/10/03
    国民自らが望んできたことの結果は国民自らで引き受けざるを得ない、とは大屋センセが繰り返し語ってきたこと。さて、国民はちゃんとリソース投下を支持できるだろうか。
  • 参院選 - おおやにき

    ええと、それで何だ参院選か。総合的にはまあ講義で学生にそういう話もしたのですが研究者としては興味津々という状況で、つまりどう考えても従来のルールは機能しないし、逆の状況で民主党がやってきたことがすべてブーメランになって戻ってくる状況で、これをどう処理するかというのは政治力学の側面からも(いや私はそちらの面にそう造詣があるわけでもないのだが)注目だろうし、新たなルール形成という側面からも面白いだろう。難点はほぼ確実にその過程で大混乱になるだろうということと、そこにおいて私が純然たる観察者ではなく我らが政府の被治者という面も持っているために必然的にそれに巻き込まれざるを得ないという点にあるわけだが。 ともあれ、まず選挙自体について言えばやはり擬似小選挙区制になっているという性質があり、つまり二人区はすべて自民・民主が分け合う結果になった。小沢さんが複数区に必ず複数の候補者を擁立したのは結果的に

    rajendra
    rajendra 2010/07/29
    "自分にはまだまだやりたいことがあるのだということなのかもしれないが、そのような挑戦を社会に受け入れさせるための正統性を自分の存在が掘り崩してしまっているということにお気づきではないらしい"