外側に全体重をあずけて、それでも手は親の手を握ってる。 普通、体重をかけて何かを動かそうとするとき、 例えば大根を地面から引っこ抜こうとするとき、 そのものをしっかり握ると思う。 でもあんな小さい子に、親の手をそこまでしっかり握る力があるとは思えない。 たぶん、親の方も握り返しているのだろう。 つまり、あの状態で親が手を離したら、子どもは勢いよく転ぶのではないか。 子どもはいくらわがままを言っても、親は自分の手を離さないだろうと信じて 体重をかけているように思う。 おそらく親以外、幼稚園の先生とかにはやらないんじゃないか。 親子の信頼というか愛をそこに見て、ひとり微笑んでいる、子どものいないおっさんです。