台風10号の接近に伴い、JR西日本が通常は福岡県那珂川市の博多総合車両所に停車させている山陽新幹線約30編成の一部を、県外に避難させる方針を決めたことが5日、同社への取材で分かった。同車両所岡山支所(岡山市)や広島支所(広島市)を検討している。同社によると、防災を理由に新幹線を別の車両基地に移すのは異例。 列車は運行を終えると車両基地に入庫し、翌日出庫して各駅に向かう。通常の配置から遠く離れた車両基地へ列車を退避させると、天候回復後の運転再開が遅れる恐れもある。気象庁が台風10号に最大級の警戒を呼び掛けており、JR西が対応を協議していた。