どんな相手であっても行動や言動の意図を理解しようと思うなら「誰もが良かれと思ってやっている」という前提に立つことが大切だと思います。これは誰かとトラブルの最中にいる人にとっては瞬間に拒絶したくなる考えでもあります。どう考えても「あんなことをする人が良かれと思ってやっているとは到底思えない」からです。 まず「良かれ」というのは必ず対象を必要とします。私たちは「良い社会を作ろう」と、日常的には対象を指定せず使ったりしますが、そんな場合でも何か対象を無意識にイメージしています。人類にとっていいことは地球にとっていいことかどうかわかりませんし、自国に良いことは他国にいいことかどうかわかりません。ですから「良かれ」には「何にとって」がとても大切です。 もう一つ大事な点は何を持って良いとするかは、その人がその時に考えていることで決まるということです。例えば自らを傷つけようと考えている人は外部からはどう