【ワシントン=西崎香、ニューヨーク=丸石伸一】高額のボーナス支給が明らかになった米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対して米議会は17日、ボーナスのほぼ全額を課税で回収する法案を検討し始めた。巨額の公的資金投入で救済された同社のボーナス支払いに批判が噴き出しており、AIG首脳陣は引責すべきだとの声も一部議員から上がっている。 ボーナスは08年分の一部で、13日に幹部ら400人に1億6500万ドル(約160億円)が支払われた。この問題を調べているニューヨーク州のクオモ司法長官は17日、結果を公表。計73人が各100万ドル(約9800万円)超を支給され、うち11人はすでに退社。200万ドル(約1億9600万円)超が22人おり、最高額は640万ドル(約6億2700万円)という。 議会では同社のボーナスのほぼ全額を課税する複数の法案が既に提出されている。オバマ政権も議