耐熱ガラスの食器や家庭用品などを手掛けているハリオグラス株式会社は27日、耐熱ガラスを職人技により0.5~0.8mmまで薄くし、振動板として利用したガラススピーカー「玻璃音」(ハリオン)を発表した。耐熱ガラスを使った世界初のスピーカーとして、特許も出願している。 同社が持つガラス工芸技術の研鑽と継承を目的としたプロジェクトであり、製品として販売する予定は現在のところ無い。製作には、ガラス成形職人を中心とした23名が参加。総製作費1,600万円(技術人件費500万/設備費900万/材料費200万)、3年8カ月をかけて完成させた。 村上達夫専務取締役は「10台くらいの注文があれば、1,000万円くらいで作れるかもしれない」と語るが、技術デモ的な側面が強く、「興味を持ってくれるオーディオメーカーなどがあれば、ユニットの開発/販売など、協力して製品化を検討していきたい」としている。 ■ 耐熱ガラス