セクハラ疑惑が報じられた財務省の福田淳一事務次官の辞任が24日承認された。しかし、疑惑について全面否定の姿勢を崩さない福田氏と、女性社員が被害を受けたとするテレビ朝日の主張が真っ向から対立。財務省は真相解明のための調査を続けるが、問題の幕引きは遠いのが実情だ。政府・与党内からは火に油を注ぐような不用意な発言も相次ぎ、事態は混迷の度を深める中で、麻生太郎副総理兼財務相の辞任を求める声が一層強まっている。 「夜9時ごろから10時前まで、約1年ぶりに(福田氏と)夜の食事を伴う1対1の取材をした」。テレビ朝日の角南源五社長は24日の定例記者会見で、女性記者が福田氏からセクハラ被害を受けた際の状況を具体的に説明した。女性記者は以前から福田氏のセクハラ発言に悩まされていたため、上司と相談して2人きりの会食を避けていた。しかし、事情を知らない別の上司の指示で森友学園への国有地売却に関する問題の取材に当た